Clwyd通常は「クルイド」と発音される)は、ウェールズ北東部に位置する、保存された郡(preserved county)の一つです。郡名は内部を流れるクルイド川(River Clwyd)に由来します。

Clwydは1974年の地方行政再編で設立され、以後1996年の再編で行政上の郡としては廃止されました。その再編により、新たに4つのユニタリー・オーソリティが設けられ、Wrexham County Borough、Conwy County Borough(リンク先は海に関する項目ではありますが、地域名としてのConwyを指します)、Denbighshire、Flintshireの4行政区が現在の単位自治体として発足しました。現在のClwydは主に儀礼的・保存上の郡(例:副王式(lieutenancy)などのための区分)として残っています。

地理的にはウェールズ北東部に広がり、北はアイリッシュ海に面しています。北東ではディー川(River Dee)を挟んでイングランド側のイギリスのマージーサイド州と向かい合い、東はイングランドのチェシャー、南東はシュロップシャー、南はPowys、西はGwyneddと接しています。沿岸部の平野、クルイド山脈(Clwydian Range)の丘陵地帯、内陸の渓谷や農地など多様な地形が特徴です。

郡の伝統的な庁所在地はモルドで、現在はフリントシャーの一部となっています。最大の町はWrexhamで、現在は独立した行政区(County Borough)として機能しています。そのほか海岸沿いのリゾートや小さな市場町、農村部が点在し、地域によってウェールズ語の使用割合や産業構成に差があります。

経済面では農業、軽工業、サービス業や観光が主要な産業です。観光資源としては、海岸のビーチやクルイド山脈・ディー渓谷の景観、歴史的建造物や城郭群などがあり、自然景観や郷土文化を目的とした訪問者が多く見られます。

現在のClwydは行政的な一次区分ではないものの、歴史的・地理的な区域区分として、また儀礼的な目的(たとえば副王や司法上の区分)で用いられ続けています。