コロンバス(オハイオ州)|州都・最大都市の概要と経済・教育

オハイオ州コロンバスの州都かつ最大都市としての概要、産業と多様な経済基盤、オハイオ州立大など教育・研究拠点を分かりやすく解説。

著者: Leandro Alegsa

コロンバス(Columbus)は、アメリカ合衆国オハイオ州の州都であり最大の都市である。州の中央に位置している。オハイオ州立バッキーズとコロンバス・ブルージャケッツがプレーしている。2010年の人口は787,033人。2020年の国勢調査では市の人口は約905,748人となり、市域と郊外を含む都市圏人口は約2.1百万人に達するなど、近年も着実に成長を続けている。

概要・地理

コロンバスはオハイオ州の地理的中心付近に位置し、市内をサイオト川(Scioto River)とオレンタンジー川(Olentangy River)が流れる。市街地は平坦で住宅地と商業地が広がり、主要な環状道路や幹線道路で周辺地域と結ばれている。気候は湿潤大陸性気候で、四季の変化がはっきりしている。

歴史

探検家クリストファー・コロンブスにちなんで名づけられたコロンバスは、1812年にサイオト川とオレンタンジー川の合流点に設立された町を起源とし、1816年にオハイオ州の州都となった。中央に位置することから政治・行政の中心として成長し、工業化や鉄道網の発達とともに人口と経済が拡大した。

行政区画と人口動向

コロンバスはフランクリン郡の郡庁所在地であり、市域は隣接するデラウェア郡とフェアフィールド郡の一部を拡大・併合してきた。都市圏の拡大とともに住宅・商業開発が進み、若年層や家族層の流入が続いている。人種・民族構成や産業構造も多様化し、教育水準や雇用機会の拡大が見られる。

経済

コロンバスの経済は多様で、教育、政府、保険、銀行、ファッション、防衛、航空、食品、衣料品、物流、鉄鋼、エネルギー、医学研究、ヘルスケア、ホスピタリティ、小売、テクノロジーなど複数の分野に支えられている。特に保険・金融、ヘルスケア、教育研究分野が大きな雇用を生み出している。

市内には多くの先進的な研究機関や企業が本社・拠点を置く。世界最大の民間研究開発財団であるバテル記念研究所(Battelle)、化学情報のクリアリングハウスであるCAS (Chemical Abstracts Service)、そして民間ジェット機運用で知られるNetJetsなどが所在するほか、全米最大級のキャンパスを誇るオハイオ州立大学を擁していることも地域経済の大きな特色である。

2008年、MarketWatch誌はコロンバスを全米で7番目にビジネスを行う場所として選出した。2011年には、Nationwide Mutual Insurance Company、American Electric Power、Limited Brands、Momentive Specialty Chemicals、Big Lotsを含む企業が米国のフォーチュン500に選出されるなど、全国規模の大企業が地域経済を支えてきた。

市内で事業を展開している、または事業部を持つ主な外国企業には、ドイツに本社を置くシーメンスとロクサーヌ研究所、フィンランドに本社を置くバイサラ、トマスコ・マルシベル、A Y マニュファクチャリング、スイスに本社を置くABBグループ、メトラー・トレドなどがあり、製造業・ハイテク・研究開発の国際的連携も進んでいる。

教育・研究

コロンバスは高等教育と研究の中心地でもある。最大の存在はオハイオ州立大学を中心とする学術・研究コミュニティで、キャンパスは学生数・研究規模ともに全米有数。医療分野ではWexner Medical Center(オハイオ州立大学付属)などの医療機関が高度医療と研究を担っている。ほかにもコミュニティカレッジや私立大学が地域の人材育成に寄与している。

文化・スポーツ

芸術・文化面では、Short North地区のギャラリーやショップ、歴史的なGerman Village、コロンバス現代美術館(Columbus Museum of Art)、科学館COSI、アリーナ地区のイベントなど多彩な施設がある。スポーツでは大学スポーツの強豪であるオハイオ州立(バッキーズ)の人気が高く、プロスポーツではNHLのコロンバス・ブルージャケッツの他、MLSのコロンバス・クルーなども活動している(チーム構成は時期により変動する)。

交通

玄関口である空港はJohn Glenn Columbus International Airportがあり、国内線を中心に多くの便が発着する。自動車交通ではI-70、I-71、I-270などの州間高速道路が交差し、州内外へのアクセスが良い。公共交通はCentral Ohio Transit Authority(COTA)が都市圏の路線を運行している。

まとめ

コロンバスは州都としての行政機能に加え、大学・研究機関や多国籍企業が集積することで経済の多角化を果たしてきた。人口・経済ともに成長が続き、教育・医療・テクノロジー分野での発展が今後の地域競争力の鍵となる。生活の利便性や文化的な魅力も高く、米国内でも注目される中核都市の一つである。

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