准将の意味と定義|各国の階級位置・役割・制服バッジとNATO相当
准将は、一般に陸軍の階級で、階級序列では通常大佐以上、少将以下に位置します。国や軍種によって呼称や扱いが異なり、英語圏では "brigadier" / "brigadier general" に相当することが多いです。イギリスの伝統では、師団の3分の1である旅団を指揮する役職として機能してきました。英国陸軍と英国海兵隊だけでなく、オーストラリア陸軍、インド陸軍、ニュージーランド陸軍、パキスタン陸軍にも同様の運用があります。
階級位置と役割
- 位置:一般に大佐の上、少将の下。組織規模では旅団級(数千名規模)やそれに相当する部隊を指揮することが多い。
- 主な役割:旅団長や師団の上級幕僚、作戦本部の指揮補佐、国防省や在外公館の軍事アタッシェなどを務めることがある。戦時には旅団規模の作戦指揮、平時には教育・補給・計画部門の要職を担う。
制服と階級章(バッジ)
国ごとにデザインは異なりますが、共通して「三つのピップ(星や菊花、王冠など国家シンボルを組み合わせたもの)」や三つ星の意匠が用いられる例が多いです。階級章は、肩章・胸章・帽章など制服の位置に応じて配置され、国や軍種によって素材や配色が変わります。一般的な表示場所は肩章または襟章です。
国による違いと注意点
- 言語や歴史の違いから、同じ語(例:"brigadier" やそれに近い語)が各国で異なる階級を指すことがあります。たとえば、スペイン・イタリア・フランス・オランダなどでは「brigadier(類似語)」が下士官階級(下位の下士官)に当たる場合があり、そのため将官相当の階級名とは区別されます。
- そのため、翻訳や比較の際には単語だけで判断せず、該当国の階級表や任務・位置づけ(部隊規模、上位下位関係)を確認することが重要です。こうした国々では、将官の一つ上位に当たる階級を日本語で表す際に准将と訳すことがあります。
NATOにおける対応
NATO加盟国では、准将に相当する将校級は標準化のためにコードで表され、一般にOF-6(NATOコード)に対応します。NATOコードは各国の固有の呼称を横断的に比較・対応させるための指標であり、多国籍部隊や連合作戦で階級の等価性を示す際に用いられます。
まとめと翻訳上のポイント
- 准将は多くの国で「大佐」と「少将」の間に位置する将校階級で、旅団級の指揮や上級幕僚を務めることが多い。
- ただし、国や言語によって同形または類似の呼称が下士官を指す例もあるため、文脈や該当国の軍階級表で確認すること。
- 国際的にはNATOのOF-6が便宜上の相当コードとして用いられる点を覚えておくと比較が容易です。

オーストラリア
質問と回答
Q:准将とは何ですか?
A: 准将は国によって異なる陸軍の階級です。
Q:英国の伝統では、准将は何を指揮するのですか?
A: イギリスの伝統では、准将は師団の3分の1を占める旅団を指揮します。
Q:英国の伝統である准尉の階級に従う国の軍隊はどこですか?
A: イギリス、オーストラリア、インド、ニュージーランド、パキスタンの軍隊は、イギリスの伝統である准将の階級に従っています。
Q: 准将のユニフォームに付いているバッジは何ですか?
A: 准将のユニフォームのバッジは、3つのピップに国のシンボルがついたものです。
Q: 大佐より上、少将より下の階級は何ですか?
A: 大佐の上、少将の下の階級は准尉です。
Q:ある国では准尉はどのように扱われるのですか?
A: スペイン、イタリア、フランス、オランダなどの一部の国では、准尉は下士官階級です。
Q: NATO軍における准尉に相当する階級は何ですか?
A: NATO軍における准尉に相当する階級はOF-6です。