イギリス国鉄302形(TOPS以前のAM2)電車
イギリス国鉄302形(AM2)は、1958年から1960年に導入された戦後型EMUで、ロンドン・ティルベリー・アンド・サウスエンド線の外郭近郊列車向けだった。マーク1車体、架空電源、スラムドアを備える。
概要
イギリス国鉄302形は、TOPS導入前の分類ではAM2と呼ばれていた電気式複数編成で、1958年から1960年にかけて導入された。ロンドン・ティルベリー・アンド・サウスエンド線の外郭近郊旅客輸送に充当されることを目的としており、当時の標準であったマーク1客車形車体を用いていた。これらの列車は、第三軌条ではなく架空交直流設備で電化された線区で、停車の多い運用に対応するよう設計されていた。
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5 画像設計と編成
302形は、マーク1の鋼製車体と従来型のスラムドアを備え、20世紀半ばの鉄道車両らしい構成を示していた。編成は運転台付き先頭車、電動車、中間車を組み合わせ、編成全体として両端に運転台を持ち、郊外駅間での加速に必要な動力装置を備える形だった。集電は架空線から行われ、LT&S線だけでなく、同様の交流電化路線にも適した仕様であった。
運用と使用歴
蒸気機関車牽引列車や旧式の電車を置き換える目的で導入された302形は、長年にわたり外郭近郊輸送の主力となった。停車駅が多く、駅間距離が比較的短い列車に投入され、確実な加速性能と簡潔な車内配置が通勤需要に適していた。その後、運用上の要件の変化、設備更新、新型車両の登場により、一部編成は転属や用途変更が行われた。
廃車・保存・遺産
20世紀後半になると、引き戸、向上した衝突安全性、更新された電気機器を備える新型車の投入に伴い、302形は段階的に廃車された。少数の車両や部品は保存鉄道や博物館で保全され、戦後のイギリス国鉄設計と、交流電化の普及への移行を示す例として残されている。
主な特徴
- TOPS導入前の分類:TOPS時代の呼称は後に適用されたが、AM2は元の名称を示す。
- 形式:外郭近郊路線向けの電気式複数編成。
- 構造:マーク1車体、スラムドア、従来型のコンパートメント/出入口配置。
- 集電方式:ロンドン・ティルベリー・アンド・サウスエンド線の電化区間に適した架空交流設備。
現在、302形は英国における初期交流電化時代を代表する車両として記憶されている。蒸気機関車時代と後の複数編成車両世代をつなぐ存在であり、20世紀半ばの郊外鉄道における設計思想をよく示している。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com イギリス国鉄302形(TOPS以前のAM2)電車 Leandro Alegsa
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