本文へ移動

ソニー対ユニバーサル事件(ベータマックス事件)

1984年の米連邦最高裁判決。放送テレビの私的な時差視聴は公正利用に当たり、録画機器の製造者は利用者の侵害行為について当然には責任を負わないとした。

概要

Sony Corp. of America v. Universal City Studios, Inc.、464 U.S. 417(1984年)は、一般に「ベータマックス事件」と呼ばれる画期的な連邦最高裁判決であり、家庭でテレビ番組を録画する行為が著作権侵害に当たるかが争点となった。裁判所は、番組を後で見るために録画する私的で非商業的な「時差視聴(time-shifting)」は公正利用に当たり、したがって著作権を侵害しないと判断した。この判断は、機器製造者の二次的侵害に対する責任も制限した。

画像ギャラリー

1 画像

背景と当事者

この争いは、映画・テレビの制作者らが、ベータマックスのビデオカセットレコーダーを製造したソニーを提訴したことから始まった。原告は、この装置が消費者に放送を録画させることにより著作権侵害を可能にしていると主張した。訴訟は下級審を経て最高裁に持ち込まれ、消費者による録画や録画機器の販売を著作権法の下で認めるべきかが検討された。判決は、著作権者と新しい家電製品との間に生じた緊張関係に一つの決着を与えた。

法的判断と理由

裁判所は、伝統的な4要素からなる公正利用の判断枠組み、すなわち利用の目的と性質、著作物の性質、使用された量と実質性、市場への影響を適用した。その結果、非商業的な時差視聴は正当な公正利用であると結論づけた。さらに、製品が実質的な非侵害用途を備えている限り、機器が侵害に使われ得るというだけでは、製造者に対して寄与侵害の責任を負わせることはできないとした。

結果と意義

この判決は、家庭でのビデオ録画に法的余地を与え、消費者向けビデオテープ市場やレンタル市場の成長に寄与した。技術と著作権をめぐる争いでは、創作者の保護と革新の許容との均衡を示す初期の例として繰り返し引用されている。その後の判例では、複製を容易にする機器やサービスに二次的責任がどのように及ぶかが、さらに整理されていくことになる。

要点と限界

  • この判決が公正利用として認めたのは、私的で非商業的な時差視聴であり、あらゆる複製を認めたわけではない。
  • ベータマックスや他のVCRのような機器の製造者は、製品に実質的な合法用途がある場合には保護された。
  • 商業的な複製、頒布、または侵害を誘発する行為は、なお責任の根拠となり得る。

参考情報

この事件は、著作権侵害、技術革新、消費者利用に関わる問題の基礎的先例であり続けている。判決文や関連資料は、連邦最高裁の判決を参照されたい。関係する実務の背景についてはテレビや、公正利用の法理の要約も参考になる。

著者

AlegsaOnline.com ソニー対ユニバーサル事件(ベータマックス事件)

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/145899

共有