奇人変人(The Odd Couple)—1968年ジーン・サックス監督、ニール・サイモン原作のコメディ映画
1968年作『奇人変人 (The Odd Couple)』—ニール・サイモン原作、ジーン・サックス監督の名作コメディ。マッソー&レモン共演、アカデミー賞ノミネートの見どころ満載。
奇人変人」は、1968年にジーン・サックスが監督し、ニール・サイモンの同名の戯曲を原作としたアメリカのコメディ映画です。主演はウォルター・マッソー、ジャック・レモン、ハーブ・エデルマン、ジョン・フィードラー、デヴィッド・シャイナー、ビリー・バード、ラリー・ヘインズ、キャロル・シェリー、モニカ・エヴァンスで、パラマウント・ピクチャーズが配給を担当した。1969年のアカデミー賞で2部門にノミネートされ、1998年には続編の『The Odd Couple II』が公開された。
概要
奇人変人(The Odd Couple)は、性格の全く異なる中年男性二人の共同生活を中心に描いたコメディです。原作はニール・サイモンの代表作の一つで、舞台劇として大成功を収めた後、映画化されました。監督のジーン・サックスはサイモン作品の映像化で知られ、舞台的なテンポと俳優のやり取りを生かした演出が特徴です。
あらすじ
物語は、妻と別れたばかりの二人の男性、整理整頓にうるさいフェリックス(Felix)と大らかでだらしないオスカー(Oscar)が同居を始めるところから始まります。性格の違いから生活のあらゆる場面で衝突が起こり、習慣や友人関係、仕事観の違いが笑いと緊張を生みます。舞台劇のように多くの場面がアパート内で展開され、会話劇によるテンポのよいユーモアが作品の魅力です。
キャストとスタッフ
- ウォルター・マッソー — (オスカー役)
- ジャック・レモン — (フェリックス役)
- ハーブ・エデルマン、ジョン・フィードラー、デヴィッド・シャイナー、ビリー・バード、ラリー・ヘインズ、キャロル・シェリー、モニカ・エヴァンス ほか(原文のキャスト表記を保持)
- 監督:ジーン・サックス
- 原作・脚本(原作戯曲):ニール・サイモン
- 配給:パラマウント・ピクチャーズ
製作と演出の特色
本作は舞台劇の持つ密度の高い会話劇を映像に移し替えることに重点が置かれており、ほとんどのシーンが室内で進行します。俳優同士の掛け合い、間(ま)や表情の細かな演出が笑いの源であり、ジャック・レモンとウォルター・マッソーという名優二人の化学反応が作品全体を牽引しています。また、人物描写を通じて友情や孤独、生活習慣の衝突など普遍的なテーマにも触れており、単なる軽いコメディを超えた人間ドラマの側面も持ち合わせています。
評価と影響
公開当時は批評家・観客ともに好評を博し、演技を中心としたコメディ作品として高く評価されました。1969年のアカデミー賞では2部門にノミネートされるなど賞レースでも注目を集めました(受賞はならず)。その後、この作品は英語圏のポップカルチャーに強い影響を与え、「odd couple(相性の悪い組み合わせ)」という表現が広く浸透するきっかけにもなりました。
派生作品と続編
映画化に続き、1970年代にはテレビシリーズ版『The Odd Couple』が制作され、ジャック・クラグマン(Jack Klugman)とトニー・ランドール(Tony Randall)が主要キャストを務めてヒットしました。さらに1998年にはオリジナルの主演コンビが再結集した続編『The Odd Couple II』も公開され、長年にわたって愛されるフランチャイズとなっています。
現在における評価
現在でもコメディ史に残る代表作の一つとして位置づけられており、俳優の名演や台詞回し、登場人物同士の不器用な友情の描写は世代を超えて支持されています。舞台劇から映画、テレビへと展開した成功例として、演劇と映像演出の橋渡しをした作品とも評価されています。
参考として、原作戯曲やテレビ版、続編と合わせて観ることで、本作が扱う人間関係のユーモアと哀愁がより深く理解できます。
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