ブルックフィールド・プレイスは、元々ワールド・フィナンシャル・センターとして知られ、ニューヨーク市ロウワーマンハッタンのバッテリーパークシティにある大規模なオフィスビル複合施設です。ワールド・トレード・センターの近くに位置し、金融機関や大手企業のオフィス、商業施設、公共空間を併せ持つランドマーク的な存在です。メリルリンチ、アメリカン・エキスプレス、ブルックフィールド・オフィス・プロパティーズ(現・ブルックフィールド・プロパティーズ)など、多くの企業がオフィスを構えています。1988年に開業し、設計は建築家のセザール・ペリが手掛けました。
建築と主な施設
複数のオフィスタワーが並び、それらをつなぐ中心的な空間として有名なのが「ウィンター・ガーデン(Winter Garden)」と呼ばれる大屋根のガラス張りアトリウムです。ウィンター・ガーデンは高さのある曲面ガラス屋根とヤシの木が配された明るい吹き抜け空間で、商業店舗、レストラン、イベントスペースとしても利用されています。複合施設内にはオフィスフロアのほか、ショップや高級レストラン、カフェ、公共広場などが整備され、観光客や地元住民にも親しまれています。
2001年の被害と復旧
9月11日の同時多発テロでは、この複合施設は近接するワールド・トレード・センターの被害の影響を受け、外装やウィンター・ガーデンなどが大きな被害を受けました。ガラス破損や煤(すす)・がれきの堆積などの被害があり、一時的に閉鎖され、修理・清掃・補強工事が行われました。被災後は段階的に復旧が進められ、テナントの再入居や公共空間の再開を経て地域の機能回復に寄与しました。
近年の改修と名称変更
その後も施設は改修・再整備を重ね、商業施設や飲食店の充実、公共イベントの開催などが進められました。2012年のハリケーン「サンディ」による高潮被害では一部が浸水し、改修・耐水対策が行われたこともあります。2013年には正式に「ブルックフィールド・プレイス(Brookfield Place)」へと改称され、より商業・文化機能を強化した複合施設として再出発しました。
交通アクセスと周辺環境
ロウワーマンハッタンのウォーターフロントに位置するため、地下鉄やPATH(パス)、フェリーなどの交通機関へのアクセスが良好で、ウォールド・トレード・センターやバッテリー・パークへの徒歩移動も可能です。周辺はビジネス地区であると同時にウォーターフロントの公園や観光スポットが点在し、オフィスワーカーだけでなく観光客や地元住民にも利用されています。
現在の役割
ブルックフィールド・プレイスは、金融・ビジネスの拠点であると同時に、洗練された商業施設や公共の集いの場を備えた複合施設として、ニューヨーク市の都市景観とコミュニティ活動に重要な役割を果たしています。定期的に展示やコンサート、マーケットなどのイベントが開催されるほか、季節ごとの催し物やレストランの充実により、訪れる層も多岐にわたります。



