バーホウ島(Burhou)は、アルダーニーの北西約1.4マイル(2.25km)に位置する小さな無人島で、チャネル諸島の一部を成しています。島には常住者がおらず、鳥類保護区に指定されているため、毎年3月15日から7月27日までは上陸が禁止されています。島の野生動物には、かつて多数を占めていたパフィンのコロニーや、大群を作るウサギなどが見られますが、近年パフィンの個体数は減少しています。
地理と上陸
バーホウ島は面積が小さく、ほぼ岩礁と低い草地で構成されています。指定された上陸場所や港はなく、訪問者はアルダーニーなどから小さなボートで近づき、比較的穏やかな日には小さな入江を利用して上陸します。しかし、周囲には浅瀬や岩礁が点在し、海流が速い箇所もあるため、荒天時や潮流の強いときは上陸できないことが多いです。安全のため、上陸前に現地の気象・海象情報を確認してください。
自然と生態系
島は主に海鳥の繁殖地として重要で、繁殖期には多くの海鳥が集まります。パフィンのほか、潮間帯や草地に依存する渡り鳥や、海鳥の営巣場所としての価値が高いため保護対象となっています。島内にはウサギが多く、植生に影響を与えることがあるため、生態系管理の観点から注意が払われています。保護期には人為的な攪乱を避け、野生動物の繁殖を妨げないことが求められます。
航行上の注意
1906年に刊行された『チャンネル・パイロット』には、周辺の航行危険について次のように記されています。
"オルタック、ベルテテ島、ブルー島の間には 危険な岩が点在しており" "その間を小川が猛スピードで流れている"
この記述は現在でも警戒すべき点を示しており、特に潮汐や海流の速さ、隠れた岩礁に注意が必要です。
歴史と考古学
バーホウ島への人間の関わりは比較的古く、島からは打製石器(火打石の破片)が発見されており、そのうちの一つは現在アルダーニー博物館に所蔵されています。1847年にはF.C.ルキスが2つの立石(メンヒル)を報告しましたが、考古学者デビッド・ジョンストンによれば、これらの立石はその後失われているとされています。近代では、観察や植物相の記録を残した学者もおり、島の自然史記録は地域研究にとって重要です。
名称の由来
島名はノルマン語に由来する地名要素を含んでいます。多くのチャネル諸島(例:Lihou, Jethou)と同様、ノルマン語の接尾語-houは小島を意味し、古ノルド語のholmrに由来します。地名の第一成分「bur」については、Dr. S.K. Kellet-Smithによれば倉庫(storehouse)を意味し、「Burhou」は漁師が道具を保管した場所を指していた可能性があるとされています。
管理と保全
島はアルダーニーの行政管轄下にあり、保護区域として定められているため、自然保護の観点から上陸期間の制限や行動規範が設けられています。島の政治的責任者はアルダーニー州のメンバーであるジョン・ビーマンであり、保全管理や訪問に関する方針決定に関わっています。
訪問者への注意事項
- 保護期間の遵守:毎年3月15日〜7月27日の期間は上陸禁止。規則を守り、鳥類の繁殖を妨げないこと。
- 安全確保:小型船での接近は天候・潮位・海流の状況に左右されるため、地元の運航業者や海上当局の助言に従うこと。
- 環境配慮:持ち帰るべきごみは必ず持ち帰り、植生や巣のある場所には近づかないこと。
以上の点を守ることで、バーホウ島の貴重な自然と歴史を保全しつつ、安全に近隣海域を訪れることができます。

