コンパス座(星座)
コンパス座は、製図用コンパスにちなむ小さな南天の星座です。暗い恒星やいくつかの変光星、そして近くにある活動銀河コンパス座銀河を含み、南半球から観察しやすい星座です。
概要
コンパス座は、南天半球にある小さく暗い星座で、その名は「コンパス」(製図用の器具)を意味します。空の中で占める範囲は小さく、非常に明るい恒星はありませんが、天の川の豊かな領域に位置しており、観測者や研究者の関心を引く興味深い天体がいくつも存在します。
画像ギャラリー
7 画像特徴
コンパス座の特徴は、恒星の並びが比較的暗いことです。最も明るい星であるアルファ・サーキニーは、明るさは控えめで、特異なA型星として知られています。この星座には主系列星と変光星が混在しており、南天の天の川にある濃い恒星群や暗黒星雲の帯の近くに位置します。そのため、塵の切れ間を通して見える星雲や遠方銀河によって、景観は隠される一方で豊かにもなっています。
歴史と名称
この星座は18世紀にフランスの天文学者ニコラ=ルイ・ド・ラカイユによって導入されました。ラカイユは、以前には記録されていなかった南天の星座を数多く整理し、しばしば科学器具の名前を用いました。彼はコンパス座に製図用コンパスを表す役割を与え、南半球の初期調査で作られた、器具名を持ついくつかの星座とともに配置しました。
注目される天体
- コンパス座銀河 — 近くにある渦巻銀河で、活動銀河核をもつ。星座内で最もよく知られた深宇宙天体の一つであり、活動銀河核の例として研究されてきました。
- アルファ・サーキニー — この星座で最も明るい星で、急速に振動する化学特異A型星です。恒星天体物理学の分野で関心を集めています。
- 暗い南天の空では、中程度から大型のアマチュア望遠鏡で観測可能になる、いくつかの暗い星団、惑星状星雲、背景銀河があります。
観測
コンパス座は南緯の地域からの観測に最適で、そこで地平線より高く昇り、光害の影響も受けにくくなります。恒星の明るさが控えめなため、多くの近隣星座ほど目立つ存在ではありませんが、条件が良いときにはコンパス座銀河や、淡い星雲と星団が豊富に見られる天域として、深宇宙観測者に重宝されています。
特筆点
小さく目立たない星座ではあるものの、コンパス座は、その名を持つ近傍の活動銀河との結びつきや、特異で変光する星の研究を通じて、専門天文学では重要です。ラカイユの器具名星座の一つとして含まれていることは、南天の探査と、今日まで続く命名慣習の時代と結びついています。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com コンパス座(星座) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/20435
出典
- iau.org : "Circinus, constellation boundary"