カーソルは、コンピューティング画面上で、マウス、キーボード、またはほかのデバイスからの入力がどこで作用するかを示す可視の目印です。一般的な用法では、「カーソル」は、マウスやタッチパッドで動かすポインティングデバイスの画像と、テキスト編集中に使う文字入力位置という、関連はあるものの異なる2つの संकेतを指します。カーソルは、操作がどこに反映されるかを示すため、インタラクションデザインや、オブジェクトの選択、文字入力、描画、ウィンドウサイズ変更といった日常的な作業の中心的な要素です。関連する概念については 画面 および ディスプレイ を参照してください。
一般的な種類と見た目
ユーザーにとって最も身近なのは、次の2つのカーソルです。
- ポインターまたはマウスカーソル: マウス、トラックパッド、またはスタイラスで動かす画面上の記号です。多くは斜めの矢印として表示されますが、操作内容に応じて形が変わることがあります(たとえば、リンク上では手の形、処理中には回転アイコンなど)。現代のシステムでは、アニメーション付きやテーマ対応のポインターも利用でき、開発者は特定のインターフェース要素に対してカーソルの見た目を変更できます。デバイスや操作の資料への案内として、キーボード や マウス の情報が示されることもあります。
- テキストカーソル(キャレット): 編集可能なテキスト内で入力位置を示す、点滅する縦棒またはブロックです。キャレットは、入力した文字がどこに現れるか、また、選択や移動のキーが文書内でどのように焦点を移すかを示します。
動作と操作
カーソルは、ポインティングデバイスを動かす、キーボードの矢印キーや移動キーを押す、タッチスクリーンをタップするといった方法で移動できます。オペレーティングシステムやアプリケーションは、カーソル位置を画面座標で管理し、多くの場合「ホットスポット」と呼ばれる、ポインター形状の中で実際の指し示す点を表す定義済みピクセルを用います。テキストが入力されるとキャレットは進み、多くのエディタでは Enter キーを押すと挿入位置が次の行へ移動します。ゲーム向けの固定または相対的なポインター移動、ドラッグ&ドロップのようにポインター画像が変化する特殊モードに対応するアプリケーションもあります。
用途、例、アクセシビリティ
カーソルは、選択、編集、精密な作業に不可欠です。グラフィックデザインソフトでは十字線やブラシが使われ、表計算ソフトではセルのフォーカスが表示され、ウェブブラウザーではリンク上に手の形が示されます。アクセシビリティ機能により、カーソルを拡大または再着色したり、高コントラストテーマを提供したり、ポインティングデバイスを使えない人のためにキーボードだけで操作できるようにしたりできます。スクリーンリーダーやフォーカスリングは、弱視の利用者にとって視覚的なカーソルを補完します。デバイスやポインターについては、マウスデバイス と ポインター形状 を参照してください。
歴史と重要な区別
初期のコンピューティングは主にテキストモードのプロンプトに依存しており、見えるポインターはありませんでした。グラフィカルユーザーインターフェースの登場により、画面上のポインターと可視のテキストキャレットが導入され、視覚的な操作と文字中心の操作が結び付けられました。用語の区別も有用です。pointer は通常、ポインティングデバイスで動かす画面上の画像を指し、caret または insertion point はテキスト内で点滅するマーカーを指します。タッチ操作中心のデバイスでは、ポインターがしばしば非表示になり、代わりにタッチの反応が使われますが、テキスト入力と選択ではテキストキャレットが依然として重要です。テキストカーソルの表示については、縦線 を参照してください。
技術的な注意点とヒント
開発者は、システム API やスタイルを使ってカーソルをカスタマイズできます(たとえば、ウェブページでは CSS を利用します)。重要な技術上の配慮には、明確なホットスポットの定義、アクセシビリティのためのフォールバックの提供、カーソルの変化が状態を適切に伝えること(クリック可能、処理中、禁止、サイズ変更など)が含まれます。カーソルを理解することは、利用者がより効率よく操作し、デザイナーがより分かりやすいインターフェースを作るうえで役立ちます。