チアノーゼ(青紫症)とは:症状・原因・診断・治療の基礎知識
チアノーゼの症状・原因・診断・治療をわかりやすく解説。早期発見と対処法が分かる基礎ガイド
チアノーゼは医学的な問題で、皮膚や粘膜が青や紫に変色する状態を指します。チアノーゼが現れるのは、組織に届く血液中の酸素が不足していること、あるいは血液の酸素運搬能に異常があることを示すサインです。酸素不足は、呼吸や循環の障害のために起こることが多く、また体内の小さな血管が狭くなる(血管収縮と呼ばれる)ことで末梢への血流が減り、チアノーゼとして現れる場合もあります。血液中の酸素が十分でないことや酸素を運べないヘモグロビンの異常など、原因はさまざまです。
通常、チアノーゼはまず四肢(心臓から最も遠い体の部分)に見られます。特に指先(爪床)、足指、唇、鼻先、耳たぶ、舌や口唇の粘膜などが早く青紫色になります。酸素不足が長く続くと、より広い範囲に広がることがあります。
チアノーゼの種類と主な原因
- 中心性(セントラル)チアノーゼ:舌や唇、口腔粘膜など体の中心部に起きやすく、全身的な血中酸素分圧(PaO2)の低下が原因です。重度の肺炎、喘息の重症発作、呼吸不全、肺塞栓、先天性心疾患(右→左シャント)などが代表的な原因です。
- 末梢(パーフェラル)チアノーゼ:指先や耳たぶなど末梢に限局して起こることが多く、全身の酸素分圧は正常でも、末梢の血流低下(寒冷、ショック、血管収縮、動脈閉塞)により起こります。手足を温めると改善することが多いです。
- ヘモグロビン異常によるチアノーゼ:メトヘモグロビン血症や硫化ヘモグロビン血症など、ヘモグロビンが酸素を運べない形に変化すると、酸素投与に反応しないチアノーゼが出ます。特に薬剤(硝酸塩、局所麻酔薬など)や化学物質暴露が原因になることがあります。
診断で行われること
- まずは視診とバイタルサイン(呼吸数、脈拍、血圧、酸素飽和度)を確認します。皮膚の色だけでなく、舌や口腔粘膜、爪床の色のチェックが重要です。皮膚の色が濃い人では粘膜の観察がより有用です。
- パルスオキシメータによる酸素飽和度(SpO2)の測定。簡便ですが、メトヘモグロビンや硫化ヘモグロビンでは正確でないことがあります。
- 動脈血ガス(ABG)検査でPaO2、PaCO2、酸塩基平衡を評価します。必要に応じてコオキシメトリ(ヘモグロビンの異常型を測る)を行います。
- 胸部X線やCT、心電図(ECG)、心エコーなどで肺や心臓の異常を調べます。新生児や乳児では先天性心疾患を疑い、専門的検査が必要です。
- 血液検査(ヘモグロビン濃度、電解質、感染マーカーなど)、場合によっては血中毒性物質の検査を行います。
治療と初期対応
- 酸素投与:まずは酸素を投与して酸素化を改善します。中心性チアノーゼでは有効ですが、ヘモグロビン異常では改善しないことがあります。
- 原因の治療:気道確保・人工呼吸、気管支拡張薬、抗生物質、抗凝固療法(肺塞栓の疑い)、循環補助(輸液、昇圧薬)など、原因に応じた処置を行います。
- 特殊治療:メトヘモグロビン血症にはメチレンブルー投与、重篤な新生児の先天性心疾患では手術やカテーテル治療、重度の中毒では交換輸血や特異的解毒剤が必要になることがあります。
- 末梢チアノーゼへの対応:温める、血流を改善する処置(姿勢変換や除圧など)で改善することが多いです。
注意点・受診の目安
- 直ちに救急を要する兆候:呼吸困難、意識障害、チアノーゼの急速な悪化、胸痛、頻脈や冷や汗などがある場合はすぐに救急外来へ。
- 新生児や乳児で唇や舌が青い、哺乳が悪い、ぐったりしている場合は早急に受診が必要です。
- 皮膚の色だけで判断せず、酸素飽和度や呼吸状態を確認することが重要です。特にメトヘモグロビン血症など酸素投与で改善しない場合は専門検査が必要です。
チアノーゼは見た目でわかりやすいため放置されがちですが、基礎に重大な呼吸・循環の問題が隠れていることがあります。症状がある場合や急に色が変わった場合は、ためらわず医療機関を受診してください。
質問と回答
Q:チアノーゼとは何ですか?
A: チアノーゼとは、酸素を含んだ血液が不足するために皮膚や粘膜が青や紫になる医学的問題です。
Q: チアノーゼの原因は何ですか?
A: チアノーゼは、血液中の酸素濃度が低下するか、血管収縮によって引き起こされます。
Q: チアノーゼはどこで最初にみられますか?
A: チアノーゼは四肢、すなわち指先、つま先、唇、鼻先、耳たぶで最初にみられます。
Q: チアノーゼが続くと、身体はどうなりますか?
A: チアノーゼが続くと、酸素を含んだ血液が長時間不足するため、体の多くの部分がチアノーゼになります。
Q: チアノーゼは症状ですか、それとも病状ですか?
A: チアノーゼは医学的問題の症状です。
Q: チアノーゼは深刻な病状ですか?
A: チアノーゼは、早急な治療が必要な重篤な病状を示すことがあります。
Q: チアノーゼにはどのような医学的介入が必要ですか?
A: チアノーゼを引き起こしている基礎疾患を特定し、治療する必要があります。多くの場合、酸素の補充や血流を改善するための他の医療介入を行います。
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