December to Dismember (2006年)は、ワールド・レスリング・エンターテイメント(WWE)が制作したプロレスのペイパービューショーであり、2006年12月3日にジョージア州オーガスタのジェームス・ブラウン・アリーナで開催されました。WWEが主催した12月開催の「December to Dismember」としては初めて、歴史を遡れば名前の由来は1995年に元祖エクストリーム・チャンピオンシップ・レスリングが開催していた12月 to Dismemberイベントに由来しています。本大会はECWブランド名義のペイパービューでしたが、RawやSmackDownの選手もカードに参加するなどブランド横断的な布陣となりました。

大会の概要と主催背景

WWEは2006年に「ECW」ブランドを再立ち上げし、従来のRaw・SmackDownに次ぐ第三のレギュラーブランドとして運営を開始しました。December to DismemberはそのECWブランドによるペイパービュー興行で、エクストリーム色を前面に出した大会として告知されました。メインイベントにはWWEが独自に採用した「エリミネーション・チェンバー」の変則版であるエクストリーム・エリミネーション・チェンバー戦が組まれ、ECW世界王座を懸けた6人の対戦が行われました。

メインイベント(ECW世界王座:エクストリーム・エリミネーション・チェンバー戦)

出場選手は、ボビー・ラシュリー、ロブ・ヴァン・ダム、ハードコア・ホリー、CM パンク、テスト、およびディフェンディング・チャンピオンのビッグ・ショーの6名でした。試合は激しい攻防の末にボビー・ラシュリーが決め手の槍(スピア)をビッグ・ショーに決め、ピンフォールで勝利。ラシュリーが新たなECW世界王者となりました。

興行成績と評価

  • 会場動員:4,800人(ジェームス・ブラウン・アリーナ)
  • ペイパービュー買い取り:約90,000件(総数)で、そのうち国内(米国)での購入が約55,000件と報告されています。

これらの数字はWWEのペイパービューとしては非常に低い部類に入り、本大会は買い取り率の低さやプロモーション面での不備、カード構成や興行全体の出来に対する批判を受けました。多くのファンや評論家が運営面・ブッキング面を問題視し、歴史的に評判の悪い大会の一つとして語られることが多い興行となりました。

大会後の影響と遺産

結果として、December to Dismember(2006年版)はWWE主催による同名興行としては唯一のものとなり、WWEは以降同じ形式のECW単独PPVを継続することはありませんでした。大会の低調な成績はECWブランド運営に対する見直しや、今後のPPV戦略に影響を与える一因となりました。

補足

本稿は大会の主要点と評価、遺産に焦点を当ててまとめています。大会の詳細な各試合の経緯や個別のストーリービルドについては、当時のテレビ番組(ECW on Sci Fi など)や公式リリース、試合リプレイ資料を合わせて参照すると全体像がより明確になります。