『ディセンダント』(原題:Descendants)は、2015年のアメリカのミュージカルファンタジーテレビ映画で、監督・振付をケニー・オルテガが務めた。主演はドーブ・キャメロンアニメーション映画に登場するヒーローと悪役の“子どもたち”を主人公に据え、善と悪、出自と選択をテーマに描く青春ミュージカルである。

物語は、マレフィセント(眠れる森の美女)、悪の女王(白雪姫と七人の小人)、ジャファー(アラジン)、クルエラ・デ・ヴィル(百人一首のダルメシアンズ)といった悪役たちの子どもたち—マル(Mal)、イービー(Evie)、ジェイ(Jay)、カルロス(Carlos)—を中心に進む。彼らは囚われの地「The Isle of the Lost(失われた島)」で育てられたが、王子ベンが統治する平和な王国オーラドンの学校Auradon Prepに移され、更生と“良い人生”を送るチャンスを与えられる。マレフィセントはモルにフェアリーゴッドマザーの魔法の杖を盗ませ、囚われた悪役たちを解放させようと企むが、子どもたちは新しい環境で友情や責任感、自己選択の大切さを学び、やがてそれぞれの進路を見つけていく。マルはベン(野獣=『美女と野獣』の王の息子)と恋に落ちるなど、ラブストーリーの要素も盛り込まれている。

他の出演者にはミッチェル・ホープ、メラニー・パクスソン、ブレナ・ダミーコ、サラ・ジェフェリー、ザッカリー・ギブソン、ジェディディア・グッドエイクル、ダイアン・ドアン、ダン・ペイン、キーガン・コナー・トレイシー、ウェンディ・ラケル・ロビンソン、マズ・ジョブラニ、キャシー・ナジミー、クリスティン・チェノウェスらが名を連ねる。音楽面ではポップで踊れるオリジナル曲が多数用意されており、代表曲の一つ「Rotten to the Core」は特に人気を集めた。

本作は2015年7月31日にディズニー・チャンネル・のオリジナル・ムービーとして初放送され、初回放送で約660万人の視聴者を獲得するなど高い評価と人気を得た。演出や振付、キャラクター造形、音楽が若い視聴者層を中心に支持され、商業的にも成功を収めた。

この映画は『Descendants』フランチャイズの第1作目にあたり、後にCGIアニメ短編シリーズWicked Worldがスピンオフとして制作された。本作には続編が2作作られ、最初の続編は『Descendants 2』で、2017年7月21日に公開され、第二の続編は『Descendants 3』で、2019年8月2日に初演された。シリーズはその後も舞台化や関連商品、サウンドトラックのリリースなど多方面で展開され、ディズニーの若年向けファン層に強い影響を与え続けている。