歯間空隙:ヒトと他の脊椎動物にみられる歯のすき間
歯間空隙は、隣接する歯の間に生じる空間で、多くの脊椎動物にみられる。機能的・発達的・審美的な意義をもち、食肉類、ウマ、ヒトなど多様な種で確認される。
概要
歯間空隙(diastema)とは、隣接する2本の歯の間にみられる、目立つすき間または空間である。この語はヒトの歯科で正中部や歯間部の空隙を指して使われることが多いが、多くの陸上脊椎動物に共通する解剖学的特徴でもあり、その空隙は特定の機能を担うことがある。脊椎動物の解剖と歯の間隔の多様性については、陸上脊椎動物の概要を参照。
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2 画像特徴と典型的な位置
歯間空隙の位置と大きさはさまざまである。食肉性哺乳類では、しばしば犬歯と頬歯の間に空隙があり、食物の操作や、特殊化した裂肉歯の働くための余地を与える。この配列は多くの食肉類に典型的であり、家畜化されたネコでは、長い犬歯が切断用の裂肉歯から空隙によって隔てられている。ウマなどの草食性哺乳類では、前方でかみ切る切歯と、すりつぶしに用いる臼歯の間に大きな歯間空隙があり、採食時の頬と舌の強い働きを可能にする。
進化的・機能的役割
種を問わず、歯間空隙は採食効率を高めうる。すなわち、舌や頬が食物を適切な位置へ動かす空間となり、長い犬歯を隣の歯と干渉させずに使えるようにし、あるいは切断と粉砕のように機能の異なる歯を分ける。進化的には、歯間空隙の有無や形状は、単一の発生経路ではなく、食性への適応と顎の構造を反映している。
ヒトでの出現と臨床上の留意点
ヒトでは、上顎前歯の間に生じる正中歯間空隙が小児でよくみられ、顎の成長と永久歯の萌出に伴って閉鎖する場合がある。成人まで残る歯間空隙は、歯の大きさの不調和、上唇小帯の過大、欠損歯、指しゃぶりなどの口腔習癖によって生じうる。歯科専門家は、機能上の必要性と患者の希望に応じて、経過観察、矯正による閉鎖、またはボンディングやベニアなどの審美的処置を提案することがある。
例、区別、注目すべき事項
- 食肉類に典型的な配列:多くの食肉類では、犬歯が切断に用いる前臼歯から隔てられる。ネコと、その裂肉歯が例となる。
- ウマの歯間空隙:切歯と頬歯の間の空間はウマで顕著であり、草を食べる際の機構を助ける。
- ヒトの歯列変異:正中部のすき間は発達上のものにも病的なものにもなり得て、歯科では機能または審美性のために対応される。
動物における進化的適応であれ、ヒトにおける審美・矯正上の関心事であれ、歯間空隙は多様な原因と実際的な影響をもつ小さな解剖学的特徴である。
著者
AlegsaOnline.com 歯間空隙:ヒトと他の脊椎動物にみられる歯のすき間 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/27150