インドの教育:制度、歴史、現代的課題
就学前教育から高等教育までの段階、主要な政策と機関、アクセス、質、雇用との接続といった継続的な課題を扱う、インドの教育制度の簡潔な概説。
インドの教育は、世界で2番目に人口の多い国の人々に対応する、広範かつ多様な教育機関、法制度、地域ごとの実践から成り立っている。公的政策では、学校教育の初期段階にある子どもに初等教育を無償かつ義務的なものとしており、政府による供給を、私立学校、宗教団体の教育機関、ノンフォーマル教育プログラムの幅広い網が補完している。人口規模が就学枠への需要を左右するため、高収入の職に就くための進路をめぐる競争は非常に激しい。さらに詳しい背景については、関連資料を参照できる。
画像ギャラリー
10 画像制度の構造と段階
教育制度は一般に、カリキュラム、評価、行政運営の指針となる段階に分けて説明される。大きくは、以下の段階を含む。
- 幼児期・就学前教育――近年、遊びを基盤とするプログラムや就学準備プログラムが拡大している。
- 初等教育――幼い子どもの義務教育は、法律と政策によって定められている。
- 前期中等・中等教育――全国または州の試験、および職業教育の選択肢に向けた準備を行う。
- 後期中等・高等教育――学位やディプロマを授与するカレッジ、大学、専門学校、技術系教育機関が含まれる。
歴史、政策、主な教育機関
インドにおける近代的な公教育の枠組みは20世紀に発展し、独立後に急速に拡大した。重要な政策上の節目には、基礎教育の普遍化を目指す全国的な取り組みや、無償かつ義務的な初等教育を保障する法制度がある。同国には州ごとの教育委員会、CBSEやICSEなどの全国的な教育委員会、そして成長する民間部門が併存している。技術系・経営系の教育機関をはじめとする少数の専門機関は、高い水準と競争的な選抜で広く知られている。
政府のプログラムは、学校給食、恵まれない集団を対象とする奨学金、教員研修や教材の改善策などを通じて、就学と在学継続の促進を図ってきた。職業訓練および技能開発の制度は、教育と労働市場の結び付きをより強めることを目指している。
課題と相違点。主な課題には、地域間の教育の質の不均衡、都市部と農村部の教育供給の格差、一部地域における教員不足、所得、性別、社会的背景に関連する格差がある。評価や教育委員会試験は州ごと、また全国制度ごとに異なり、家庭は教育の質への期待や言語上の選好から私立学校を選ぶことが多い。カリキュラム改革、デジタル学習、高等教育の水準を維持しながら受け入れ能力をいかに拡大するかをめぐり、政策論議が続いている。
問題が根強く残る一方、教育はインドにおいて社会的上昇と経済参加への主要な経路として広く捉えられている。進行中の改革と投資は、教育へのアクセスを広げ、学習成果を高め、学校教育から競争の激しい労働市場への移行を改善することを目指している。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com インドの教育:制度、歴史、現代的課題 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/30240