エヴリバディ・ノウズ(レナード・コーエンの楽曲)
レナード・コーエンとシャロン・ロビンソンが共作し、1988年に発表した楽曲。社会の荒廃や病を描く陰鬱で皮肉な歌詞で知られ、多数のカバーや映画・テレビで使用されている。
「エヴリバディ・ノウズ」は、カナダのシンガーソングライターレナード・コーエンと共同制作者シャロン・ロビンソンが共作した楽曲である。コーエンのアルバム『I'm Your Man』に1988年に初めて収録された。同曲はほどなくしてコーエン後期の代表的作品の一つとなり、率直で人生の苦みを帯びた語り口と、記憶に残るリフレインが評価された。
音楽スタイルと構成
この曲は、簡素で反復的な伴奏と、語りと歌唱の中間にあるボーカル・ラインを組み合わせている。名人芸的な旋律よりも、言葉のフレージングと皮肉を強調する手法である。楽器編成は抑制されており、歌詞の主題に呼応する避けがたい感覚を生み出している。さまざまなカバーではロック、フォーク、エレクトロニックの様式へと編曲が広げられてきたが、中核となるリフレインは保たれている。
歌詞と主題
「エヴリバディ・ノウズ」は、社会や親密な関係についての陰鬱な観察で注目される。歌詞は政治的腐敗、壊れた信頼、道徳的退廃、公衆衛生を扱い、当時の文化的危機としてエイズにも明示的に言及している。社会批評と個人的な冷笑を織り交ぜた内容であり、コーエンの歌唱は、単なる怒りではなく、諦念を伴う重みを言葉に与えている。
発表、評価と解釈
発表時、この曲はその厳しい率直さと鋭いイメージ表現によって、批評家や聴き手から特に注目された。抗議歌、失われた信念への哀歌、あるいは社会崩壊をブラックユーモアを交えて予見する作品など、多様に解釈されている。研究者や論評家はしばしば、この曲をポップ音楽の形式と真剣な道徳的問いかけを結び付けるコーエン後期の力量の例として挙げる。
カバーと使用例
この曲は幅広くカバーされ、サウンドトラックや広告にも使用されてきた。演奏者やプロデューサーは、親密なアコースティック編成から厚みのある映画的なアレンジまで、多様なジャンルで再解釈している。近年の注目すべき使用例には、ノルウェーの歌手シグリッドによるバージョンがあり、映画『ジャスティス・リーグ』のオープニングクレジットで流れる。ほかにも多くのアーティストやアンサンブルが、アルバム、コンピレーション、テレビ向けに録音している。
- オリジナル録音:『I'm Your Man』(1988年)。
- 分析でよく指摘される主題:政治への幻滅、破綻した関係、エイズのような公衆衛生上の危機。
- 現代の主な使用例には映画・テレビのサウンドトラックがあり、各バージョンの編曲と雰囲気は大きく異なる。
直接的な言葉遣いと印象的なコーラスにより、「エヴリバディ・ノウズ」は現在も頻繁に言及されるコーエンの作品である。死、権力、公的な生活における皮肉の持続といった20世紀後半の彼の関心を示すとともに、カバーやメディアでの使用を通じて新たな聴き手に発見され続けている。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com エヴリバディ・ノウズ(レナード・コーエンの楽曲) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/32792
出典
- books.google.com : Intricate preparations: writing Leonard Cohen
- books.google.com : The complete guide to the music of Leonard Cohen
- books.google.com : Rock 'n' roll wisdom: what psychologically astute lyrics teach about life and love