エクセルは、カリフォルニアベニス出身のクロスオーバー・スラッシュ・バンドです。1983年にシンガーのダン・クレメンツとギタリストのアダム・シーゲルによって結成され、ハードコア・パンクとスラッシュメタルを融合させたアグレッシブなサウンドで知られました。エクセルは若い頃よりストリートカルチャーと深く結びついており、ストリートアート に影響を受け、ライブを行う都市の路上にグラフィティを描くことで地域のシーンに強い印象を残していました。

経歴と活動

エクセルはベニスのローカルシーンから活動を始め、近隣のバンドや同世代のアクトと頻繁に交流しました。Excelは、No Mercy、Beowülf、Suicidal Tendencies(Excelは非常に親しい友人です)、Cryptic Slaughterなどのヴェネツィアの他のバンドや、TestamentやOverkillなどのスラッシュメタルバンドと一緒にステージに飛び入り参加することでも知られていました。こうした共演やツアーを通じて、彼らはローカルシーンから国際的なメタル/ハードコア・コミュニティへと名を広げていきました。

音楽性と影響

エクセルの音楽は、スラッシュメタルの高速かつテクニカルなギターリフと、ハードコアパンクの短く鋭い楽曲構成や社会的メッセージを組み合わせたもので、いわゆるクロスオーバー・スラッシュの典型的スタイルを示しています。歌詞やステージング、そしてストリートアートへの関わりから、都市文化や若者の反骨精神を反映するバンドとして評価されました。彼らのサウンドは後続のクロスオーバー系バンドやハードコア・バンドにも影響を与えています。

ディスコグラフィーと再発

エクセルは、3枚のスタジオアルバム、3枚のスプリットアルバム、5枚のデモ、3枚のシングル、2枚のライブアルバムをリリースしました。最初の2枚のアルバム「Split Image」と「The Joke's on You」はバンドの代表作として知られており、2001年にボーナストラック付きで再発されました。1995年に一度解散した後も、彼らのアルバムやデモ音源はコアなファンの間で支持され続け、複数回の再発や編集盤が出されています。

ライブ、映像作品、インターネットでの展開

ライブ活動ではエネルギッシュなパフォーマンスが評判で、地元のパンク/メタル・フェスにも度々出演しました。2009年8月にはヨーロッパとロサンゼルスでのツアー映像をまとめたスペシャルコレクション(8枚のDVD)をリリースし、MySpaceページで公開するなど、デジタル時代に合わせたアーカイブ公開も行われました。

再結成とその後

エクセルは2012年1月に再結成を発表しました。再結成後は旧作の再発、限定盤リリース、過去のツアー映像の公開などを通じてファン層との接点を保ちつつ、時折ライブを行うなど活動を継続しています。再結成はバンドの音楽的遺産を再評価するきっかけともなり、新規リスナーの獲得にもつながりました。

遺産と評価

エクセルはヴェニスのストリート系スラッシュ/ハードコアシーンを象徴する存在の一つであり、その生々しいライブとストリートアート志向はシーンの文化的側面にも影響を与えました。商業的な大成功こそ限定的でしたが、クロスオーバー・スラッシュの重要バンドとして多くのミュージシャンやファンに尊敬されています。

現在も当時の音源や映像は再発やデジタル配信で入手可能なものがあり、バンドの歴史や地域シーンを知る上で貴重な資料となっています。