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ABCダンヒル・レコードの歴史、買収、レガシー

ABCダンヒル・レコードは、1966年にABCがダンヒルを買収して成立した。買収と配給契約を重ね、1960~70年代のポップ、R&B、ゴスペルのカタログ形成に影響した。

概要

ABCダンヒル・レコードは、1960年代半ばにABCレコードがダンヒル・レコードを買収した後に生まれたレーベル名である。両社の統合により、ダンヒルが持っていたポップとロックの成功した顔ぶれに、ABCのより広い企業資源が加わり、地域系および専門系のレーベルをさらに買収しながら急速に拡大するレーベル・グループが形成された。その後10年ほどのあいだに、ABCダンヒルは主流ロックだけでなく、買収によって加わったR&B、ゴスペル、各種専門カタログの受け皿となった。

成立と主な買収

ダンヒル・レコードは1960年代初頭に音楽業界の起業家ルー・アドラーによって設立され、すぐにポップとロックのヒットを連続して生み出した。1966年、ABCはダンヒルを買収し、統合後の会社をABCダンヒルとして運営した。このレーベルの方針は買収による成長を重視するもので、1970年代初めには影響力のある独立系R&Bおよびゴスペル・レーベル群を取り込み、翌年には大手エンタテインメント企業から録音作品とレーベル一式を取得している。

注目すべきレーベル買収

  • 1973年5月、ABCダンヒルは南部R&Bの有力人物ドン・ロビーが管理していたカタログとレーベル群を買収した。これらにはDukePeacockBack BeatSong Birdが含まれ、R&B、ブルース、ゴスペルの録音を広く擁していた(Don Robeyのレーベルを参照)。
  • 1974年には、ABCがGulf and WesternからFamous Musicのレコード・レーベルを買収し、DotBlue Thumbといった追加のレーベルが組み込まれ、ABCの配給網はさらに広がった。

配給提携と影響

Famous Musicの買収は、重要な配給関係にもつながった。この取引を通じてABCは、Sire Recordsを含む小規模な独立系会社のレコード配給を始めた。ABCの配給下でSireは、新興パンク・シーンの初期作品、とりわけラモーンズの最初期リリースを発表した。業界の記述では、この経緯は一つの配給契約として説明されている(ラモーンズ)。Sireはのちに1977年に配給先をWarner Bros.へ移し、その1年後にワーナーへ売却された。

アーティスト、カタログ、影響

ABCダンヒルの統合カタログは、主流のポップやロックのアーティストに加え、小規模レーベルから取得した歴史的に重要なR&Bとゴスペルの原盤群を含んでいた。ダンヒル時代の成功作と、その後のABCによる契約アーティストは、1960年代後半から1970年代にかけてヒットチャートとラジオでの存在感に寄与した。同社は、地域の米国録音、とくに南部R&Bとゴスペルを全国規模の企業カタログへ取り込み、より広い配給のもとで保存するための回路として機能した。

その後の展開と遺産

1970年代末までに、ABCのレコード事業は他の大手企業カタログと統合されていった。1970年代に取得された多くのレーベルや原盤を含むこのレーベル群の録音は、録音音楽産業の統合が進むなかで最終的に他者の手に渡った。ABCダンヒルの役割は、主流の企業レーベルが買収によって重要な独立系R&B、ゴスペル、専門カタログを抱え込んでいったこと、また1970年代に新しいジャンルやアーティストの立ち上がりを助けた配給網の一部を担ったことにあると、しばしば言及される(配給契約の参照:配給契約)。

今日では、ABCダンヒルは活動中のレーベルというより、20世紀半ばのアメリカにおけるレコード会社統合の歴史を示す結節点として記憶されている。地域の独立系レーベルが全国的なカタログに組み込まれていった時代を象徴し、録音作品の販売、再発、保存のされ方を後の世代に向けて変えていった存在である。

関連項目

著者

AlegsaOnline.com ABCダンヒル・レコードの歴史、買収、レガシー

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/331

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