緑内障とは:症状・原因・治療法と失明を防ぐ予防ガイド

緑内障の症状・原因・治療法をわかりやすく解説。早期発見と失明を防ぐ予防策、受診・セルフチェックのポイント付き

著者: Leandro Alegsa

緑内障は、目に障害をもたらす病気です。緑内障になった人は、医師の治療を受けなければ、目が見えなくなってしまいます。

この病気は、目の中の圧力が高くなることで起こります。圧力は視神経に損傷を与えます。視力は低下し、痛みを伴うこともあります。

自分が緑内障であることを自覚しにくいこともあります。非常にゆっくりと視力が失われていくこともあります。緑内障で視力が失われると、回復することはありません。

緑内障には、非常に早く発症するものと、長い時間をかけてゆっくり発症するものがあります。

緑内障は、世界で2番目に多い失明の原因となっています。



緑内障ってどのような病気か

緑内障は主に視神経が障害されることで、視野(見える範囲)が徐々に狭くなる病気です。多くの場合、眼内圧(眼圧)が高いことが関連しますが、眼圧が正常範囲でも視神経に障害が出る「正常眼圧緑内障」もあります。視野障害は初期に自覚しにくく、気づいたときには進行していることが多いため、早期発見・早期治療が重要です。

主な種類

  • 原発開放隅角緑内障(慢性緑内障):最も多いタイプで、進行が緩やか。初期は無症状で、定期検査で発見されることが多い。
  • 急性閉塞隅角緑内障(急性発作):急に眼圧が上昇し、激しい眼痛、頭痛、吐き気、視力低下や虹視(光の周りに虹の輪が見える)を伴う。緊急治療が必要。
  • 正常眼圧緑内障:眼圧が正常範囲でも視神経障害が進行するタイプ。特に注意が必要。
  • 二次性緑内障:外傷、炎症、薬剤(ステロイドなど)、虹彩の異常などが原因で起こる。

症状(気づきにくいものから緊急を要するものまで)

  • 視野の狭窄(まずは周辺の視野が欠ける)
  • 物が見えにくくなる、物が欠けて見える
  • 薄暗い場所での視力低下を自覚することがある
  • 急性閉塞隅角緑内障では、激しい眼痛、頭痛、吐き気、嘔吐、急激な視力障害、虹視などが起こる(この場合はすぐに受診)
  • 進行すると「トンネル視野」(中心は残り周辺が失われる)になる

原因とリスク要因

緑内障の明確な単一原因はなく、以下の要因が関与します。

  • 年齢(高齢ほどリスク上昇)
  • 家族歴(遺伝的素因)
  • 人種(アジア人では正常眼圧緑内障や閉塞隅角の頻度が高い)
  • 近視(強度近視はリスク上昇)
  • 糖尿病、高血圧などの全身疾患
  • 眼外傷や長期ステロイド使用
  • 高眼圧(ただし眼圧が正常でも緑内障は起こりうる)

診断方法

早期発見のために眼科で以下の検査が行われます。

  • 眼圧測定(トノメーター)
  • 視野検査(自覚しにくい視野欠損を検出)
  • 眼底検査(視神経乳頭の詳しい観察)
  • 光干渉断層計(OCT)による視神経・網膜神経線維層の評価
  • 隅角検査(前房角の広さを観察)

治療法

緑内障の治療は「視神経のダメージ進行を遅らせ、視野を保つ」ことが目的です。失われた視野を回復することは通常できないため、早期治療が重要です。

  • 点眼薬:眼圧を下げる薬が第一選択。プロスタグランジン製剤、β遮断薬、α作動薬、炭酸脱水酵素阻害薬(点眼・内服)などがある。副作用や点眼の継続が治療効果に影響するため、指示どおりの使用が重要。
  • レーザー治療:レーザー虹彩切開(閉塞隅角の予防・治療)、レーザー線維柱帯形成術(SLT)などがあり、点眼に加えまたは代替として有効な場合がある。
  • 手術療法:眼圧コントロールが難しい場合に行われる。濾過手術(トラベクレクトミー)、ドレーン(シャント)手術、最近では低侵襲緑内障手術(MIGS)も選択肢。
  • 全身管理:高血圧や糖尿病の管理、薬剤の見直し(必要があればステロイドの使用制限)なども重要。

日常生活でできる予防と再発予防

  • 定期的な眼科検診:特に40歳以上、家族歴がある人、近視の強い人は定期受診を勧めます。
  • 点眼薬の正しい使用を続ける(自己判断で中断しない)
  • 全身の健康管理(高血圧・糖尿病の治療、適度な運動、禁煙)
  • 強い目の負担や長期ステロイド使用は医師と相談する
  • 緊急時の受診:急な眼痛、視力低下、虹視、吐き気がある場合は速やかに救急・眼科を受診する

予後と生活への影響

早期発見・適切な治療で進行をかなり遅らせ、視機能を長期間保つことができます。しかし一度失われた視野は基本的に回復しないため、継続的な管理が不可欠です。治療による副作用や点眼の手間が生活の質に影響することもありますが、失明を防ぐためには投薬や通院を続けることが重要です。

最後に:受診の目安

  • 40歳以上でまだ眼科検診を受けたことがない人は一度検査を受ける
  • 家族に緑内障の既往がある人は早めの検査を(発症年齢が若いこともある)
  • 視野の一部が欠けてきた、物が見にくい、夜間に見えにくいと感じたら眼科へ
  • 急な眼痛や視力低下、吐き気などの症状がある場合は緊急受診

緑内障は治療で進行を抑えられる病気です。疑いや不安がある場合は早めに眼科専門医に相談してください。

遺伝子の構成要素

緑内障には遺伝的傾向があることが多い。緑内障の家族歴は危険因子となります。いわゆる「原発開放隅角緑内障」(POAG)の相対リスクは、緑内障の兄弟がいる場合、約2倍から4倍に増加します。緑内障、特に原発開放隅角緑内障は、いくつかの異なる遺伝子の変異と関連しています。

また、集団によって発症の可能性も異なります。緑内障はアフリカ系アメリカ人の失明原因の第一位であり、アフリカ系アメリカ人は原発開放隅角緑内障の発症率が高いのです。



質問と回答

Q:緑内障とは何ですか?


A: 緑内障は眼圧の上昇により視神経にダメージを与える病気です。

Q: 緑内障の人が治療を受けないとどうなりますか?


A: 緑内障の人が医師の治療を受けなければ、目が見えなくなります。

Q: 緑内障の人は失明しても回復しますか。
A: 緑内障で視力を失った場合、回復することはありません。

Q:緑内障にはどんな病気がありますか?


A:緑内障には、急速に進行するものと、長い時間をかけてゆっくりと進行するものがあります。

Q: 自分が緑内障だと気づきにくい人がいるのはなぜですか?


A: 緑内障であることを自覚しにくい人がいるのは、視野が非常にゆっくりと失われていくからです。

Q: 世界で2番目に多い失明の原因は何ですか?


A: 緑内障は世界で2番目に多い失明の原因です。

Q: 緑内障で視神経が障害される原因は何ですか?


A: 緑内障では眼圧の上昇によって視神経が障害されます。


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