ハーリング(アイルランドの伝統スポーツ)—ルール・用具・歴史を解説
アイルランド伝統スポーツ「ハーリング」のルール・用具・歴史をわかりやすく解説。観戦・始め方・魅力がすぐ分かる入門ガイド。
ハーリング(アイルランド語では、iománaíochtまたはiomáint)は、ホッケーに似たアイルランドの屋外チームスポーツで、15人の2チームで行われます。フィジカルでスピードが要求される競技で、地元のコミュニティに深く根ざした伝統競技です。
概要と目的
ゲームの目的は、ハーリー(アイルランド語では "camán"、発音は「カマン」)と呼ばれる木製のスティック、またはハーリングを使って、スライオタール(sliotar、発音は「スライオタール」)と呼ばれる小さなボールを相手のゴールに入れることです。クロスバーを越えて入れば1点、クロスバーの下、すなわちゴールマウスのネットに入ればゴールで3点が与えられます。ゴールは通常ゴールキーパーが守ります(ゴールキーパー)。
用具
- ハーリー(hurley / camán): 丈夫な木製スティック。長さは選手の身長やポジションによって異なります。
- スライオタール: レザーや合成素材で覆われた小さなボール。
- ヘルメット(あご紐付き): 現代の公式試合ではヘルメット着用が義務付けられています。
- その他: グローブやシンガードなど、怪我防止のためのプロテクションを着用する選手も多いです。
基本ルール(概略)
- 1チームは15人(ゴールキーパー1人、守備、ミッドフィールド、フォワード等)で構成され、交代選手も許可されています。
- 主なプレー方法:
- 手でキャッチすることができる。
- 捕った後は、最大4歩までボールを持って移動できる(移動後はストライクするか、スライ(solo)でハーリーに乗せるなどしてボールを処理する)。
- ボールをハーリーで打つ、地面でハーリーを使って扱う、あるいはハーリーに乗せて走る(ソロ)ことができる。
- 短距離のパスは、手のひらで叩いて出す「ハンドパス」やキックで行うことができる(ただし投げる行為は反則)。
- オフサイドはないため、自由なポジショニングから素早い攻撃が展開されます。
- 反則行為(高いスティック、押す、引っ張る、足をかけるなど)は笛で止められ、フリーショットやペナルティが与えられます。カード(イエロー、レッド)による退場処分もあります。
フィールドと試合時間
- フィールドは長方形(一般にゴール間は約70〜90m、幅は約130〜145m)で、ゴールはサッカーのようなマウスとクロスバーを持ちます。
- 通常の試合時間は前後半合わせて70分(一般に各35分)ですが、年齢や大会によって短縮されます。
- 得点は合計ポイントで競われ、ゴール(3点)とパスによるポイント(クロスバー越え=1点)の合計で勝敗が決まります。
ポジションと戦術
- 典型的な布陣はゴールキーパー、6人のディフェンダー、2〜3人のミッドフィルダー、6人のフォワードなど。地域や指導者によって変化します。
- スピードと空中戦、正確なパスワーク、そしてハーリーを用いたテクニック(ハンドパス、ストライク、ソロ)が勝敗を左右します。
歴史と文化的背景
ハーリングはアイルランドで古くから行われてきた民族的な競技で、ケルト時代以前からの起源を主張する説もあります。近代的なルールの整備と普及は19世紀後半、1884年に設立されたゲーリック・アスレティック協会(GAA)により進められました。現在でも地域クラブがコミュニティの中心となり、年に一度の州大会や全国大会(特にAll-Ireland Senior Hurling Championshipの決勝はCroke Parkで開催され、多くの観客を集めます)などが伝統行事として大きな注目を浴びます。
女子版 — カモギー(Camogie)
女性版の競技は「カモギー」と呼ばれ、基本ルールはハーリングに似ていますが、用具や一部ルールに差異があります。カモギーも独自の大会体系とファン層を持っています。
安全対策
- ヘルメット着用は必須で、特にジュニアの試合では厳格に守られます。
- 高いスティックや危険なタックルは厳しく取り締まられ、選手の安全確保が重視されています。
主要大会・プロリーグ
- All-Ireland Championships(各年齢階級) — 最高峰の大会で、各州予選を勝ち抜いたクラブやカウンティ(郡)チームが戦います。
- 地方リーグやクラブ大会も年中開催され、地域レベルでの競技人口と熱意を支えています。
初心者向けのポイント
- まずは基本のキャッチ、ハーリーでのストライク、ソロ(ハーリーに乗せて運ぶ動作)を練習すること。
- ヘルメットを必ず着用し、安全なスティック操作を学ぶ。
- ローカルクラブに参加すると、ルールや戦術を実践で学べます。コミュニティスポーツとして年齢・性別を問わず楽しめます。
ハーリングは速い展開と高度なテクニックが魅力のスポーツで、アイルランドの文化と結びついた伝統競技です。観戦・プレーともに初心者でも楽しめる要素が多く、世界中で注目され続けています。
統計情報
- 1つのチームには15人のプレーヤー、つまり "ハーラー "がいます。
- ハーリー(hurl)、またはカマン(camán)は、一般的に長さ70~100cm(32~36インチ)で
- ゴールキーパーのハーリーは、他の選手のハーリーの2倍の大きさのバス(平らな曲がった端)を持ち、動きの速いスライオタールに対して少しでも有利になるようにしている。
- スリオターと呼ばれるボールは、コルク製の中心部に革製のカバーが付いており、周囲は23~25cm、重さは100~130gです。
- ハーリーでうまく打てば、ボールの速度は時速150km、距離は100mにもなります。
- バーの上に当たったボールは1点になります。バーの下に当たったボールは3点となり、これをゴールと呼びます。
ハーリングのスティック(ハーリー)とボール(スリオター)(アイルランド語 Camán agus sliotar)
プレーフィールド
ハーリングは、長さ約137m、幅約82mのピッチで行われます。フィールドの両端にあるゴールは、通常6mの高さの2本の支柱が6.4m離れており、地上から2.44mの高さのクロスバーで結ばれています。ゴールの後ろに伸びるネットは、クロスバーと下のゴールポストに取り付けられています。

ハーリングの標準ピッチ
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質問と回答
Q:ハーリングとは何ですか?
A:ハーリングは、ホッケーに似たアイルランドの屋外チームスポーツで、15人の2チームによって行われます。
Q: ゲームの目的は何ですか?
A:ゲームの目的は、ハーリーまたはハールと呼ばれる木製の斧の形をした棒を使って、スリオターと呼ばれる小さなボールを相手のゴールポストの間に当て、クロスバーを越えて1点、またはクロスバーの下からゴールキーパーの守るネットに当てて1点(3点に相当)とすることです。
Q:ハーリングでボールはどのようにプレーできるのですか?
A:ボールは手でキャッチして4歩以内運ぶか、空中で打つか、スティックで地面を叩くことができます。
Q:ボールは開いた手で蹴ったり、叩いたりすることができますか?
A:はい、短い距離のパスであれば、ハンドパスと呼ばれる、開いた手でボールを蹴ったり叩いたりすることができます。
Q:ハーリングでは、ボールを運ぶことに制限はありますか?
A:はい、3歩以上ボールを運ぼうとする選手は、スティックの先でボールをバウンドさせるかバランスを取る必要があり、ボールを所持している間は2回までしかボールを扱うことができません。
Q:ハーリングで使用するスティックはアイルランド語で何と呼ばれていますか?
A:ハーリングで使用するスティックは、アイルランド語で「camán(カマン)」といいます。
Q:ハーリングで使われる小さなボールは何という名前ですか?
A:ハーリングで使用する小さなボールはスリオターと呼ばれ、スリス・アーと発音されます。
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