花序とは?定義・種類・構造・偽花序の特徴と例

花序の定義から種類・構造、偽花序(擬花)の特徴や代表例まで、図解でわかりやすく解説。園芸・植物学入門に最適。

著者: Leandro Alegsa

花序は、植物が花をつける茎や枝の配列全体を指す用語です。単に「花をつける茎」だけでなく、花の並び方・分岐の仕方・各花を支える花柄(かがら)や苞葉(ほうよう)などを含めた構造全体を意味します。花序の形や分岐の様式は種ごとに一定であり、分類や生態研究、園芸でも重要な特徴となります。

基本的な構造と用語

  • 花序軸(かじょじく)・花序茎:花や副花序を付ける主軸。
  • 花柄(かへい):個々の花を支える柄。無いもの(花が直接軸に付く)もあります。
  • 苞葉(ほうよう)・苞:花序の基部にある葉状の付属物。保護や見せかけの効果を持つことがあります。
  • 副花序(ふくかじょ):主花序から分かれる小さな花序(分枝構造)。
  • 終止型(雄果型・終端花をもつ)/不定型(頂端が成長を続ける):花序の発生様式の大きな区別です(決まり花序と不決まり花序)。

主要な花序の種類(代表例)

  • 穂状花序(すいじょうかじょ):花柄が短く花が軸に密に付く。イネ類やラベンダーなど。
  • 総状花序(そうじょうかじょ/raceme):主軸に花柄をもつ花が順に付く。キンポウゲ科やアブラナ科の一部に見られます。例えば、Antirrhinumな例のように総状に付くものもあります。
  • 房状(または円錐花序・ぱにくる):総状がさらに分枝して多数の小花をつける。ユリ科やイネ科の複雑な分枝形。
  • 散形花序・複散形(いらい):枝が同じ点から放射状に出て花をつける。セリ科(例:ニンジン、セリ)など。
  • 頭状花序(とうじょうかじょ・capitulum):多数の小花が一つの花のように密集して基盤(花床)に付く。キク科(ヒマワリ、タンポポ、デイジーなど)。
  • 柄なし(単生)や単一花のように見えるもの:単独の大きな花のように見えるが、実は複数の小花が密集する場合もあります(後述の偽花序参照)。

発生と分類上のポイント

  • 決定的(終止花を持つ)花序:頂端に終止花が形成されるとその軸の伸長が止まる(例:頭状花序の一部、終止的な総状など)。
  • 不定的(頂端が伸び続ける)花序:頂端で花を作りつつも軸は伸長を続け、次々に花を出す(一般的な総状や穂状など)。
  • 花序の形は遺伝的に安定であるため、分類学的キャラクターとして用いられることが多い。

偽花序(pseudanthium)の特徴と例

花穂の上に花が密集しているだけのもの(Antirrhinumなど)もある。花序がぎっしり詰まっていて、一輪の花のように見えることもある。一輪のヒナギクに見えても、実は数百個の小さな花が密集している。このような花序を偽花序(pseudanthium)という。

上の例にあるように、偽花序(頭状花序など)は多数の小花(筒状花・舌状花など)が集まって一つの大きな「花」のように見える構造をとります。キク科のヒマワリやタンポポ、ノコギリソウ科やゴマノハグサ科の一部などが代表例です。偽花序には次のような特徴があります:

  • 多数の小花が一つの花床(花盤)に集合している。
  • 外周の舌状花(ray floret)と中心の筒状花(disk floret)など、形態の異なる小花が分業的に配置されることが多く、これが受粉者に対する視覚的誘引や機能的分担(生殖と装飾)につながる。
  • 外側に包葉状の苞(総苞片)があって一つの個体を保護・強調する例が多い(ヒマワリの総苞など)。

機能的意義と観察のヒント

  • 花序の形は受粉戦略と密接に関係します。多くの小花をまとめて表示することで昆虫や風に対する魅力度を上げ、効率よく受粉を誘導できます。
  • 分類や同定では「花の数」だけでなく「花の付き方(単生・総状・頭状・散形など)」「葉や苞の有無」「分枝の仕方」を観察すると識別が容易になります。
  • 園芸や栽培では、花序の形を変えることで観賞価値を高めたり収量を調節したりすることができます(例:花房を摘むことで花のサイズを大きくする等)。

まとめ:花序は単に「花のつく茎」ではなく、花の配列・分枝様式・苞葉や花床などを含む複合的な構造です。総状・穂状・頭状など多様な形があり、その形は分類学的特徴であると同時に、受粉や生態的役割とも深く結びついています。

Gladiolus imbricatus : トゲがある。Zoom
Gladiolus imbricatus : トゲがある。

オウギバショウZoom
オウギバショウ

一本の「ひまわり」は、たくさんの小さな花の合成物である「仮種皮」です。Zoom
一本の「ひまわり」は、たくさんの小さな花の合成物である「仮種皮」です。

メリット

花序モードの利点は、マグノリア系の原始的な一輪の花と比較して、繁殖に関わるものばかりである。

数値

花序には数十から数百の花があり、開花のたびに多くの種子や果実ができることもある。

受粉

受粉が増えることは重要なおまけです。花を密集させることで、受粉をする昆虫や鳥の目につきやすくなります。

種子または果実の散布

花を茎の上端につけることで、風や動物による飛散を改善することができる。

·        

ラセミ

·        

スパイク

·        

カトキン(ラセモースまたはスパイケイト)

·        

スパディックス

·        

ヘッド(丸型)

·        

アンベル

·        

複合型キャピトル

·        

複式(三重)花序

·        

パニクル

関連ページ

  • 複数のフルーツ

質問と回答

Q:花序とは何ですか?


A: 花序とは花を咲かせる茎のことです。

Q: 「花序」という言葉はどのような目的で使われることが多いですか?


A: 「花序」という用語は、茎の上に並んだ花の群れや房に対して使われるのが一般的です。

Q: 花序の意味は何ですか?


A: 花序は植物の生殖部分であり、それぞれの植物は特定のパターンで花をつけます。

Q: 花序の例をあげてください。
A:花穂に花が集まっただけの花序の例としては、Antirrhinumがあります。

Q: 仮種皮とは何ですか?


A: 一本の花のように見えますが、実は数百の小さな花が集まった花序の一種です。

Q: 「偽花」とはどういう意味ですか?


A:仮性花序は、一輪の花のように見えますが、実は数百輪の小さな花が集まってできているため、「偽花」と呼ばれています。

Q: 花序の生殖機能とは何ですか?


A: 花序は植物の生殖部分です。つまり、植物の花を咲かせ、受粉のプロセスを促進する役割を担っています。


百科事典を検索する
AlegsaOnline.com - 2020 / 2025 - License CC3