概要
国際種情報システム(International Species Information System、通称ISIS)は、動物園や水族館が動物記録を収集し、標準化し、共有するために支援した国際的な非営利コンソーシアムである。中心的な役割は、安全で一元化されたデータベースと関連する管理ツールを提供し、加盟機関が国境を越えて動物のケア、飼育、繁殖計画を連携できるようにすることだった。現地外保全に参加する多くの機関は、整合性のある記録管理のためにこのシステムを利用していた。
主な機能と構成要素
ISISは、データ保存とソフトウェアツール、専門サービスを組み合わせていた。主な要素は次のとおりである。
- 出生、移動、親子関係、死亡などの個体履歴と基本的な人口統計を含む集中型の動物記録。
- 健康診断、治療、行動観察を記録するための医療・飼育管理モジュール。
- 繁殖相手の計画や血統台帳の管理に用いる個体群・遺伝管理ツール。
これらの機能は、動物園や水族館などの加盟機関が、コンソーシアムのソフトウェア製品(管理ソフトウェア)を含む専用の管理製品とサービスを通じて利用した。
規模とデータ
ある時点で、ISISのデータベースには、世界各地の参加機関から集められた約240万個体、約1万種の記録が保存されていた。データは通常、動物ケア担当者によって入力され、データベース管理者によって整理・保守された。記録の共有方法は、アクセス制御と機密保持方針によって管理されていた。
利用目的と重要性
加盟機関はISISのデータを、日常的な飼育管理、長期的な個体群管理、獣医療、研究、連携した保全計画に活用した。実用例としては、絶滅危惧種の血統台帳の作成、遺伝的多様性を保つための適切な繁殖ペアの特定、科学研究のための出現状況や健康傾向の集約などがある。
歴史と特記事項
当初は飼育下の動物コレクション全体での記録管理を改善する目的で設立され、その後、動物園関係機関にとって重要なデータ拠点へと成長した。のちにサービス内容は進化し、名称も変更されたが、国際的なパートナー間でのデータ標準化と協働を重視する姿勢は維持された。こうした集中型で協働的なモデルは、現代の動物園・水族館ネットワークが生きたコレクションを管理する方法にも影響を与え続けている。