It』(イット:チャプターワンとも)は、スティーブン・キングの1986年の同名小説を原作に、アンディ・ムスキエティが監督、カッツスミス・プロダクション、リンピクチャーズ、ヴァーティゴ・エンターテイメントが製作、ワーナーブラザーズとニューラインシネマが配給した2017年のアメリカのスーパーナチュラル・ホラー映画である。
興行収入は6億7760万ドルで、6億7280万ドルの『シックス・センス』を抜いて、ホラー映画史上最高額となった。
概要
物語は、1980年代のメイン州デリーを舞台に、子どもたちのグループ「ルーザーズ・クラブ」が街で頻発する行方不明事件と邪悪な存在に立ち向かうというものです。その敵は、不気味な道化師ペニーワイズ(Pennywise)として現れる超自然的な存在で、子どもたちの恐怖を糧にする能力を持ちます。映画は主に少年少女たちの友情と成長、トラウマと向き合う姿を描きつつ、恐怖描写で観客を震え上がらせます。
キャスト
- ビル(Bill):Jaeden Martell(ジェイデン・マーテル)
- ベン(Ben):Jeremy Ray Taylor(ジェレミー・レイ・テイラー)
- リッチー(Richie):Finn Wolfhard(フィン・ヴォルフハード)
- エディ(Eddie):Jack Dylan Grazer(ジャック・ディラン・グレイザー)
- スタン(Stan):Wyatt Oleff(ワイアット・オレフ)
- マイク(Mike):Chosen Jacobs(チョーセン・ジェイコブス)
- ベバリー(Beverly):Sophia Lillis(ソフィア・リリス)
- ペニーワイズ(Pennywise):Bill Skarsgård(ビル・スカルスガルド)
制作・スタッフ
監督はアンディ・ムスキエティ。撮影、音楽、衣装、特殊メイクなどを通じて、原作の持つ不穏な空気と80年代の郊外的景観が再現されました。脚本は複数のライターが関わり、原作の長大な物語を「子ども時代」を中心とした本作(Chapter One)と「大人時代」を描く続編に分割する形で映画化しています。
公開・評価
アメリカでは2017年9月に公開され、R指定(暴力描写や言語など)を受けました。上映時間は約135分です。批評家からは、ペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドや子役たちの演技、映像表現・恐怖演出が高く評価されました。一方で、原作からの改変や物語の構成、長さについては賛否が分かれました。
興行成績・受賞
世界興行収入は6億7760万ドルに達し、ホラー映画として史上有数のヒット作となりました。公開後は多数の映画賞でノミネートや受賞があり、特にメイクアップや視覚効果、キャストの演技が注目されました。
続編と影響
本作は「チャプター・ワン(子ども編)」として位置づけられ、2019年に大人編となる続編『It Chapter Two(イット:チャプター・ツー)』が公開されました。続編では成長したルーザーズ・クラブが再びデリーに戻り、過去の恐怖に決着をつける物語が描かれます。
主題と意義
『It』は単なるモンスター映画にとどまらず、恐怖を通じて仲間との絆、子ども時代の傷やトラウマと向き合うことをテーマにしています。1980年代という時代設定や青春映画的要素とホラーを融合させた手法は、多くの観客に支持され、同ジャンルに新たな潮流をもたらしました。
参考:原作はスティーブン・キングの同名小説(1986年)。続編や各国での配給はワーナーブラザーズとニューラインシネマによって行われました。
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