ランス・“バディ”・フランクリン(1987年1月30日生)は、AFL(オーストラリアン・フットボール)の史上屈指の大型フォワードの一人です。ホーソン(Hawthorn Football Club)とシドニー・スワンズ(Sydney Swans)で活躍し、驚異的な長距離キック力と強烈な空中戦能力で数多くの試合を決定づけてきました。その得点力とショーアップ性から「バディ(Buddy)」の愛称で親しまれ、同時代を代表するスター選手として長年AFLを牽引しました。

経歴と初期〜プロ入り

フランクリンは西オーストラリア州パースで、オーストラリア先住民族(ヌンガー・ワジュク)の家系に生まれ育ちました。少年期からフットボールに親しみ、地元ではメルボルン・フットボールクラブを応援する環境で成長したと伝えられています。15歳でスポーツの奨学金を獲得してウェズリーカレッジ(Wesley College)で学び、若年期から高い潜在能力を示しました。

ジュニア時代には2004年にパース・フットボール・クラブのシニアゲームに出場して1ゴールを挙げ、同年のAFLアンダー18選手権では西オーストラリア代表としてプレーしました。その後AFLドラフトを経てトップリーグに進出し、2005年にAFLデビューを果たします(2005年にはAFLライジングスター賞にノミネート)。

ホーソンでの成功

ホーソンでは若くして主力フォワードに成長。高い飛躍力と長距離の有効キックを武器にゴールを量産し、クラブの攻撃を牽引しました。ホーソンでの主な成果は以下の通りです。

  • プレミアシップ(AFL優勝): 2008年、2013年
  • オールオーストラリア選出(同時代を代表するベストチーム)への初選出はこの時期から積み重なっていきました
  • 個人としても「ゴール・オブ・ザ・イヤー」を複数回獲得(後述)するなど注目を集めました

シドニー移籍以降

2013年シーズン終了後、フランクリンはフリーエージェント制度を利用してシドニー・スワンズへ移籍。移籍後も得点能力は衰えず、シドニーでもチームの得点柱として存在感を示しました。シドニーでの活躍によりさらにオールオーストラリア選出や個人賞の受賞を重ね、クラブのリーディングゴールキッカー(最多得点者)にも複数回輝きました。

プレースタイルと評価

フランクリンの強みは次の点に集約されます。

  • 爆発的な跳躍力とマーク力:ハイボールに対する支配力が高く、相手ディフェンダーを圧倒することが多い。
  • 長距離からの正確なキック:大外からの得点やロングレンジのゴールで試合展開を一変させる能力。
  • 万能性:大型フォワードとしてクラシックなポストプレーだけでなく、サイドライン近くやカウンター時の動き出しでも仕事をする。

これらの特徴により、フランクリンは単なる得点者にとどまらず、観客を惹きつけるエンターテイナーとしての評価も高い選手です。一方でキャリア中に度重なる筋肉系やその他のケガに悩まされ、シーズンを通して完全にフル稼働できない時期もありました。

代表・国際大会

国内リーグでの活躍により、2013年のインターナショナル・ルールズ・シリーズではオーストラリア代表として選出され、国際舞台でも経験を積んでいます。

主な受賞歴・記録

受賞歴 AFL AWARDS プレミアシップサイド 2008年、2013年

コールマンメダル 2008年、2011年、2014年、2017年

オールオーストラリア 2008年、2010年、2011年、2012年、2014年、2016年、2017年

国際ルールシリーズ2013

CLUB AWARDS Leading goalkicker 2014, 2015, 2016, 2017

選手紹介2016

遺産・影響

ランス・“バディ”・フランクリンは、近代AFLを代表する「観客を魅了する得点者」としての地位を確立しました。若手選手に与える影響は大きく、特に大型フォワードの理想的なモデルの一つとして語られます。また、先住民族コミュニティ出身のスター選手として、多くの若者にとってロールモデルとなり、コミュニティ支援活動にも関心が寄せられています。

※本文では主要な受賞年や代表歴など、客観的に確認された事項を中心にまとめました。さらに詳しい試合ごとの成績や通算ゴール数などの最新データを参照する場合は、公式のAFL統計やクラブ公式サイトをご確認ください。