概要

ラクイラはイタリアの都市で、アブルッツォ州および同名の県の行政上の州都を務める。アテルノ川の谷を見下ろす丘の上に位置し、石造の建物、教会、広場が密集した中世の中心部をもつ。また、地域の政府機関や多くの公共サービスの拠点でもある。この都市は、山岳地帯と海岸線の両方を含む変化に富んだ景観をもつイタリア中部の地域、アブルッツォの州都として一般に説明されている。

地理と立地

この町はアテルノ川によって形づくられた盆地にあり、中央アペニン山脈に取り囲まれている。この立地のため、ラクイラは大陸性気候を示し、冬は寒く、周辺の高地ではしばしば積雪が見られ、夏は暖かい。歴史的に見ても、その位置は山村や国立公園、近隣の高地にあるウィンタースポーツ地域への玄関口となってきた。

歴史

ラクイラの起源は中世にさかのぼる。中世には、いくつかの城塞や集落が結びついて一つの共同体都市となり、地域の行政、宗教、商業の中心として発展した。長い年月のあいだに、教会、修道院、宮殿が蓄積された。国際メディアや旅行作家はこの都市景観の質を長く指摘しており、たとえばフィナンシャル・タイムズという有力な新聞は、ラクイラをアブルッツォ州で最も美しい都市の一つとして紹介した。都市名はイタリア語で「ワシ」を意味し、地元の紋章や象徴にも用いられている。

建築と名所

歴史的中心部には、いくつかの注目すべき記念建造物と公共空間がある。主な見どころは次のとおりである。

  • フォルテ・スパニョーロ(スペイン要塞): 16〜17世紀の大規模な要塞で、街の景観を支配している。
  • サン・ベルナルディーノ大聖堂をはじめとする教会群: ルネサンス様式やバロック様式を反映している。
  • フォンターナ・デッレ・99・カンネッレ: 多数の吐水口をもつ中世の泉で、地元の伝承と結びついている。
  • 大聖堂、市民館、伝統的な広場: 市民生活の中心を形づくっている。

文化、教育、経済

この都市にはラクイラ大学があり、活気ある学生コミュニティに加えて、祭り、研究、地域連携などの文化活動にも寄与している。地元の工芸、季節市、山岳活動に結びついた観光は、県都としての役割に伴う行政部門やサービス産業とともに、経済の重要な部分を占めている。

2009年の地震と復興

2009年4月6日、激しい地震がこの地域を襲い、歴史的中心部や多くの住宅に甚大な被害をもたらした。また、死者を出し、住民の避難も引き起こした。地震後の時期には、緊急支援、記念建造物の安定化、保存と耐震補強、住宅や公共インフラの再建、さらに文化遺産の保全と現代的な安全基準の両立をめぐる修復方針の議論など、長期的な復興作業が続いている。復興は国内外の注目と資金を集め、今日に至るまで都市の政策形成に影響を与えている。

交通とアクセス

ラクイラへは地域道路や、イタリア中部のより大きな都市と結ぶ鉄道でアクセスでき、近隣の空港は長距離移動を支えている。この都市は、山のレジャー、歴史的建造物、地域文化を求める旅行者の拠点として機能している。