アルマン・ダヴィド — フランスのラザリスト宣教師・博物学者
中国で植物と動物を収集したフランスのカトリック司祭・博物学者(1826–1900)。ジャイアントパンダ、ダヴィドジカ、ハンカチノキなど、彼の名を冠する種がある。
概要
アルマン・ダヴィド(エスペレット生、1826年、バイヨンヌ近郊 — 11月10日、1900年、パリ没)は、布教会に属したフランスのカトリック司祭であり、多数の博物標本を収集した人物である。フランスでは「ダヴィド神父」として知られ、東アジアに長期滞在するなかで、宗教的使命と、植物・動物の綿密な観察および体系的な収集とを両立させた。
画像ギャラリー
5 画像生涯と使命
ダヴィドは修道生活に入り、宣教師として活動した。彼が属した修道会は一般にラザリストと呼ばれる。その使命のもと、彼は職業人生の多くを国外で過ごした。1860年代から1870年代にかけては中国を旅し、また長期にわたり居住して、司牧の務めと科学的関心の双方を追究した。欧州の諸機関と書簡を交わし、標本をフランスの博物館や標本館へ定期的に送付した。
科学的活動と手法
聖職者として教育を受けたダヴィドだったが、野外で活動する動物学者・植物学者としても働いた。植物標本、皮、骨、骨格を採集し、研究用に植物試料を保存した。これらの収集品は欧州の専門家に送られ、彼の提供した資料にもとづいて多くの分類群が記載された。野外記録と標本は、広大な地域がなお欧州の科学にはほとんど知られていなかった時代に、東アジアの動植物相に関する西洋の知識を広げる助けとなった。
主な発見と分類群
ダヴィドは数多くの種を発見し、あるいは西洋に紹介した。特に知られるものには、次がある。
- ジャイアントパンダ — 中国の山岳地域に生息する、白黒の特徴的なクマ。
- ダヴィドジカ(Elaphurus davidianus) — 19世紀に野生では姿を消し、中国国外で維持された飼育群によって生き残った種。
- ハンカチノキ(Davidia involucrata) — 印象的な苞で愛好され、庭園でしばしば栽培される観賞樹。
そのほか多くの植物・動物種には、彼を顕彰する学名が後に与えられた。たとえば種小名のdavidii、davidiana、davidianusなどであり、これは彼が収集した資料の幅広さを示している。
遺産と意義
ダヴィドの遺産には二つの側面がある。中国で生活・活動した宣教師としての側面と、東アジアでの野外観察と欧州での分類学的研究を結ぶ橋渡し役としての側面である。彼が提供した標本は博物館の収蔵品として残り、現在も研究者に利用されている。庭園、博物館、科学文献は、複数の分類群に彼の名を用いることでその貢献を記念している。彼の生涯は、当時の生物学的知識の進展において宣教師博物学者が果たした歴史的役割を示している。
より詳しい文献としては、同時代および後世の記録、ならびに彼の収集品を所蔵する機関の目録が、博物学史でしばしば参照される。整理された記録は、フランスその他の博物館文書館や植物園の目録で見つけられる。エスペレット、バイヨンヌ、パリ、そして博物学者の共同体の記録には、彼の書簡と標本の痕跡が残されている。さらなる文書資料・伝記資料は、ラザリストの機関別項目、中国からの布教報告、彼にちなみ種を命名した分類学文献(1826年、1900年)に掲載されている。11月10日は、多くの古い資料で彼の死亡日として記録されている。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com アルマン・ダヴィド — フランスのラザリスト宣教師・博物学者 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/5663