中国(China、簡体字:中国、繁体字:中國、ピンイン:Zhōngguó)は、東アジアの文化圏に位置する、長い歴史と広大な領域を有する国家・文明である。地理的には広大な平原、山岳、川(長江・黄河など)や多様な気候帯を含み、文化・言語・民族の多様性が特徴である。
前回の中国内戦(1927年~1949年)の結果、今日では二つの異なる政治勢力が存在している。
中華民国(Republic of China)は、辛亥革命(1911年)を経て1912年に成立した近代国家で、1949年の内戦終結以降は政治的実権を台湾に移した。現在は主に台湾、澎湖、金門、馬祖などの島々を実効支配している。国際関係では、かつては「中国」を代表して国連に席を占めていたが、1971年の国連総会決議(第2758号)により代表権が移された歴史がある。
中華人民共和国(People's Republic of China, PRC)は1949年に成立し、通称中国として国際的に広く認識されている。中国本土をほぼ全域にわたって統治しており、香港(1997年返還)やマカオ(1999年返還)は特別行政区として中華人民共和国の下に入っている。中華人民共和国は一党制(中国共産党による指導)を採る国家であり、台湾に対しては「一つの中国」原則のもとに主権を主張している。
歴史と文明の概要
中国は世界最古級の連続した文明のひとつであり、考古学的証拠は5,000年以上前にさかのぼる。伝統的に夏・商・周といった王朝の存在が指摘され、以降も秦・漢・唐・宋・明・清などの王朝が続いた。これらの長い歴史の中で、文字体系や官僚制度、法制度、学問、芸術が発展した。
文化・技術の影響
中国は古代から多くの重要な技術・発明を生み出してきた。代表的なものには製紙法、印刷術、火薬、羅針盤(四大発明と総称されることが多い)がある。さらに絹、陶磁器、農業技術、哲学(儒教・道教・仏教受容と展開)や文学・書道・絵画など、東アジア全域に強い影響を与えた文化的成果がある。
社会・言語・民族
人口規模は世界最大級で、現在の中華人民共和国の人口は約14億人に上る(台湾を含めた全体の人口分布や統計は政治区分により異なる)。民族的には漢族が多数を占めるが、55の少数民族が公式に認定されており、言語も多様である。標準的な共通語としては中華人民共和国では普通話(プートンホワ、いわゆる北京官話が基礎)を、台湾では国語(グオユー、一般に「台湾華語」とも)を用いる。
現代の政治的状況
現代における中国は、歴史的・文化的連続性と同時に、近代化・産業化・国際関係の変化に直面している。中華人民共和国は急速な経済成長とともに国際的影響力を強め、領土問題や人権・経済政策などで国際的な議論を招いている。一方、台湾(中華民国)は独自の民主政治と高度な経済を有し、国際社会での位置づけは国ごとに取り扱いが異なる。
以上は中国という地域・文明・政治主体についての概説である。詳細な歴史や各時代の文化、現在の経済・社会状況については、各項目ごとにさらに詳しい解説が存在する。


