Bouches-du-Rhône県には4つのarrondissement(アロンディスマン)がある。フランスの県は行政上、複数のarrondissementに分けられており、英語ではしばしばdistrict(地区)、場合によっては行政区と訳されることがある。各アロンディスマンの中心となる都市には州の代表機関が置かれ、その所在地は一般にsubprefecture呼ばれる(県庁所在地があるアロンディスマンでは県庁=préfectureがその役割を兼ねる)。

県の県庁所在地がマルセイユにある場合、その都市は県の行政センター(préfecture)であり、同時にそのアロンディスマンの中心としての役割も果たす。préfectureには県知事(préfet)が置かれ、他のアロンディスマンにはそれぞれ副県庁(sous‑préfecture)と、その長である副県知事(sous‑préfet)が配置される。

アロンディスマンはさらにCommune分けられる。行政上の役割としては、国家(中央政府)の地方行政の窓口となり、公共サービスの調整や法令の執行、行政文書の発行などを担う。一方で、アロンディスマン自体には独自の住民代表機関(議会)はなく、政策決定は主に県や各コミューン、市町村レベルで行われる。なお、選挙区としてのカントン(canton)は存在するが、2015年の改革以降、カントンの境界は必ずしもアロンディスマンの境界と一致しないことがある。

ブーシュ・デュ・ローヌの各区は以下の通りです。

ブーシュ・デュ・ローヌのアロンディスマン一覧

  • マルセイユ(Arrondissement de Marseille) — 県庁所在地(préfecture)であるマルセイユを中心とするアロンディスマン。県全体の行政中心地であり、préfectureが置かれている。
  • エクス=アン=プロヴァンス(Arrondissement d'Aix-en-Provence) — 中心都市はエクス=アン=プロヴァンス(Aix‑en‑Provence)。歴史的・行政的に重要な地域で、副県庁(sous‑préfecture)が置かれる。
  • アルル(Arrondissement d'Arles) — 中心都市はアルル(Arles)。農業や観光が盛んな地域を含み、地域行政の窓口としての役割を果たす。
  • イストル(Arrondissement d'Istres) — 中心都市はイストル(Istres)。比較的新しい行政区画で、工業・港湾などの地域を包含する。

各アロンディスマンは、地域ごとの事情(人口、経済、地理)に応じて行政サービスを提供しており、県とコミューンの中間に立つ形で国家行政の地方展開を支えている。詳しいコミューン別の構成や人口・面積などの統計情報は、各アロンディスマンの公式資料や県の公表データを参照してください。