Haute-Savoie 県には 4 つの arrondissement(アロンディスマン)がある。フランスの県はもちろん、他の国でもarrondissementに分かれており、英語では district(場合によってはboroughs)と訳されることがある。アロンディスマンの中心となる町は「副県庁(subprefecture)」と呼ばれ、県の行政機構の一部を担う。
県の県庁所在地が置かれている市は、当該県の「県庁(préfecture)」であると同時に、その市が含まれるアロンディスマンの副県庁(sous‑préfecture)としての役割も果たすことがある。つまり、ある市が県の中心地であれば、県レベルとアロンディスマンレベルの両方の行政機能を併せ持つ場合がある。
アロンディスマンはさらにCommuneに分割され、最小の自治体単位であるコミューン(市町村)が集まって構成される。アロンディスマン自体には議会はなく、国(中央政府)を代表する副県庁長(sous‑préfet)が行政を監督するのが一般的である。
オート=サヴォワ(Haute‑Savoie)のアロンディスマン一覧
- アンヌシー(Annecy) — 県庁所在地(préfecture)であり、オート=サヴォワ県の中心的な都市。アンヌシー湖周辺を含む地域を管轄し、観光・行政の中心となっている。
- ボンヌヴィル(Bonneville) — 北部から中央山岳地帯を含むアロンディスマンで、副県庁所在地はボンヌヴィル市。山岳地帯や交通の結節点としての役割がある。
- サン=ジュリアン=アン=ジェネヴォワ(Saint‑Julien‑en‑Genevois) — スイス(ジュネーヴ)に近い国境地域を含むアロンディスマンで、国際交流や通勤圏との関係が強い。
- トノン=レ=バン(Thonon‑les‑Bains) — レマン湖(ジュネーヴ湖)沿岸のアロンディスマンで、温泉や観光施設のある都市トノン=レ=バンが中心。
役割と備考
- アロンディスマンは行政的な区分であり、地方自治体(コミューン)をまとめて中央政府の出先機関による行政執行やサービス提供を調整するために存在する。選挙で選ばれる議会は持たない。
- コミューンはアロンディスマンの下位単位であり、住民生活に直結する行政サービス(戸籍、地方計画、学校など)は主にコミューンと県が担当する。選挙目的などでは「カントン(canton)」で区分されることがある。
- アロンディスマンやコミューンの境界、数、名称は時折見直されるため、最新の行政区画情報は公式の統計機関(INSEE)や県のウェブサイトで確認することをおすすめする。

