マヌアエ(クック諸島)無人環礁の完全ガイド:地理・生態・歴史
マヌアエ(クック諸島)無人環礁の完全ガイド:地理・生態・歴史を写真と地図で解説。発見の記録や保護状況、アクセス・観光情報まで網羅。
マヌアエ(Manuae)は、クック諸島南部に位置する無人の環礁である。行政上はアウイタキに属するものの、アウイタキのいずれの地区にも含まれておらず、アルタンガ・ルウルー・ニカウパラ県の管轄となっている。
地理・地形
マヌアエは、海底まで約4,000メートルに達する古い火山の頂上部分が浸食されて形成された真の環礁である。環礁は西側のManuaeと東側のTe Au O Tuという2つの馬蹄形の島からなり、内部におよそ7 km × 4 km のラグーンを抱えている。島々の合計陸地面積は約6.17 km²で、個別にはマヌアエ島が約2.1 km²、テ・アウ・オ・タウ島が約3.9 km²である。ラグーン自体の面積は約13 km²で浅く、広い砂州と潮だまりを形成している。
環礁を取り囲むサンゴ礁は発達しており、外海とラグーンをつなぐ航路は非常に限られているため、船での進入には注意が必要である。島の西端近く、環礁最西端のトゥラキノ(Turakino)付近には狭い岩礁の通路があり、海の入り口は幅が4メートルにも満たないため、うねりがある時は危険である。
気候
南太平洋の熱帯海洋性気候で、年間を通して温暖かつ湿潤である。降水は季節差があり、熱帯低気圧(サイクロン)の影響を受けることがあるため、訪問や航行の際は気象情報の確認が必須である。
生態系・動植物
マヌアエは中部太平洋の重要な海鳥および海亀の繁殖地で、無人であることから比較的良好な生息環境が保たれている。主な生態的特徴は次のとおりである:
- 海鳥:ウミツバメ類、アジサシ類、ノディ(noddy)やアオアシカツオドリなどが繁殖する。繁殖期には多数の個体が島に集まる。
- 海亀:アオウミガメやタイマイ(タイマイ/ホウシガメ)が産卵に訪れることが知られている。
- サンゴ礁・魚類:ラグーンと周辺のリーフは多様なサンゴと熱帯魚の生息地で、釣り場としても良好な海域が広がる。
- 植生:砂州や内陸部にはヤシ類や耐塩性の低木が点在し、かつてはコプラ(椰子乾燥胚)生産に利用されていた。
これらの生態資源は脆弱であり、外来捕食者や過剰な採取、渡航者による攪乱を避けることが保全上重要である。
歴史
キャプテン・ジェームズ・クックは1773年9月23日にマヌアエを記録し、クック諸島で彼が航海中に遭遇した最初の島の一つであった。当初はサンドウィッチ島と名づけられたが、当時の提督であった第3代ブリストル伯爵オーガスタス・ハーベイに敬意を表してハーベイ島(Hervey's Island)と改名された。その後この名称は拡張され、南の群島全体を指すこともあった。1824年になってロシアの地図製作者フォン・クルーゼンシュテルンらによる命名の変遷を経て、クック大尉(Captain Cook)に因んだ「クック諸島」という名称が定着した。
20世紀には小規模なコプラ産業が存在し、一時は集落が形成された。1956年の国勢調査では最大で32人の常住者が記録されたが、その後の数十年で離島化が進み、最終的には定住は中止された。1965年4月から5月にかけては、1965年5月30日の皆既日食を観測するためにオーストラリア、ニュージーランド、日本、英国、アメリカ合衆国など、計6か国の観測隊が島を訪れ、一時的に人口が約120人に達したことがある。
文化面では、ノルウェーの作家アーレンド・ローは1999年の小説「L」でマヌアエへの遠征をユーモラスに描写している。
人の活動・アクセス
現在マヌアエに常住者はいないが、アイトゥタキ(Aitutaki)からの漁師や研究者、保全活動の関係者が時折訪れる。島内には数年間使用されていない飛行場跡があるが、定期便は存在しない。一般的なアクセスはアイトゥタキからの船便で、上陸の可否は潮汐・海況・通路の状況に左右される。
アイトゥタキに適用される法規制や保護措置がマヌアエにも適用されるため、訪問や漁業を行う際は事前の許可取得や現地当局への届出が必要になる。渡航や釣りを計画する際はアイトゥタキの当局に相談することを推奨する。
保全・管理
島は重要な野生生物の生息地であることから、保護管理が重視されている。外来種の侵入防止、産卵期の海亀や海鳥の保護、無秩序な釣りや採取の制限が主要な課題である。保全活動は地方自治体や現地の環境団体、時には海外の研究機関と連携して行われる。
訪問者への注意点
- 上陸の前に必ず管轄当局(アイトゥタキ側)へ連絡・許可を得ること。
- ラグーンと外海をつなぐ通路は非常に狭く(場合によっては幅4メートル未満)、うねりや潮流が強いと危険なため、地元の熟練者の同行が望ましい。
- 海鳥や海亀の繁殖期は特に厳重に配慮し、巣や幼鳥・幼亀への接近を避ける。
- ゴミ持ち帰りや不法な採取を行わず、島の自然環境を損なわない行動を徹底する。
現在の状況と意義
マヌアエは無人であることを生かし、南太平洋の海鳥や海亀の保全にとって貴重な地点であり、学術調査・環境教育・持続可能な資源管理の対象でもある。観光資源としては限定的だが、適切な管理のもとで自然観察の目的での訪問には価値がある。今後も外来種対策や保全監視の強化が求められている。
(補記)かつての集落や飛行場跡は遺構として残る箇所があり、過去の人間活動の痕跡を示しているが、これらも文化的・歴史的資源として保全の対象となる可能性がある。

マヌアエの地図
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マヌアエの航空写真
質問と回答
Q:マヌエはどこにあるのですか?
A: マヌアエはクック諸島の南部、アイツタキの南東100kmにある無人環礁です。
Q:マヌエのサイズを教えてください。
A:マヌエの総面積は、約7km×4kmのラグーンの両側に6.17km²あります。ラグーンの広さは13km²。
Q: 島の名前は誰がつけたのですか?
A: ジェームズ・クック船長は1773年9月23日にマヌエを発見し、当初サンドイッチ島と名付けましたが、ブリストル第3伯オーガスタス・ハーベイに敬意を表してハーベイ島と改名しました。その後、ロシアの地図製作者クルーゼンシュテルンが、1779年に亡くなったキャプテン・クックにちなんで、1824年にクック諸島と改名した。
質問です。
A:この島は海洋公園に指定されており、中央太平洋における海鳥やウミガメの重要な繁殖地となっています。また、その沖合は好漁場となっている。
Q:1965年、マヌエで何が起こったのですか?
A:1965年4月から5月にかけて、6つの探検隊(オーストラリア、ニュージーランド、日本、イギリス、アメリカ)がマヌアワに到着し、一時的に120名まで増加したことがあります。
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