ザ・ミート・パペッツは、アメリカ・アリゾナ州スコッツデール出身のオルタナティブ/パンク・ロック・グループです。結成は 1980年、Curt Kirkwood(ボーカル、ギター)、弟の Cris(ベース)、Derrick Bostrom(ドラム)の3人によって行われました。バンドは独特のパンク精神とサイケデリック、カントリー的要素を併せ持つサウンドで知られ、1980年代のインディー/オルタナ・シーンに大きな影響を与えました。代表的なシングルとしては、商業的に大きな成功を収めた「Backwater」(1994年リリース)が挙げられます。
音楽性と初期のキャリア
ミート・パペッツの音楽は、初期の速いパンク・ナンバーから、カントリーやフォークの影響を感じさせるメロディアスな曲、サイケデリックな実験まで幅広く変化します。1980年代にはインディー・レーベルから複数のアルバムを発表し、とりわけ Meat Puppets II や Up on the Sun といった作品が批評的支持を受け、オルタナ/グランジの流れに影響を与えました。
ブレイクとその後の活動休止
1990年代初頭、特に1993年のMTVアンプラグドで ニルヴァーナがミート・パペッツの楽曲(「Plateau」「Oh, Me」「Lake of Fire」など)を取り上げたことにより、彼らの知名度は一気に高まりました。その後の1994年のリリース作からは、シングル「Backwater」がラジオで大ヒットし、バンドは広く知られるようになりました(参照:1994)。
その後はメンバーの個別活動や内的な事情もあって一時的に活動が停滞し、無期限の活動休止状態となりました。
メンバーの別プロジェクトと個人活動
Curtは活動休止期間中に複数のプロジェクトに参加しました。代表的なのは、ニルヴァーナのベーシスト、Krist Novoselicと、Sublimeのドラマー、Bud Gaughとの共作ユニット Eyes Adrift(2002年頃)や、Bud Gaughと共に行った別プロジェクト Volcano です。また、ソロアルバムもリリースしています。一方、弟のCrisは私生活の問題もあり、2004年から約21ヶ月間服役していました(関連の経緯は各種報道を参照してください)。
再結成と近年の活動
バンドは 2006年に再結成し、新作 Rise to Your Knees を発表しました(リリースは 2007年)。その後も断続的に活動を続け、アルバム制作やツアーを行っています。2006年の再結成以降、ドラマーの交代があり、2006年から参加していたテッド・マーカスは後に交代し、2009年11月時点ではシャンドン・サームがドラマーとして復帰していました。
2011年5月に開催された音楽祭「All Tomorrow's Parties」では、アニマル・コレクティヴに選ばれ、アルバム Up on the Sun の全曲をライブで演奏する公演を行うなど、初期作品への回帰や再評価の動きもみられます。
代表的ディスコグラフィー(抜粋)
- Meat Puppets II(1984) — 初期の代表作。実験的で多様な楽曲を収録。
- Up on the Sun(1985) — バンドのサイケデリック/メロディ路線を象徴する作品。
- Too High to Die(1994) — シングル「Backwater」を含む商業的成功作。
- Rise to Your Knees(2007) — 再結成後の新作。
- その後も複数の作品を発表し、ツアーやフェス出演を継続しています。
影響と評価
ミート・パペッツは、その独自の混成サウンドで多くのオルタナ/インディー・ミュージシャンに影響を与えました。特に1990年代のグランジ・ムーブメントとは深い関わりがあり、後進のバンドやリスナーからの評価は高いです。商業的な大ヒット曲は限られる一方で、音楽史的には重要な位置を占めるバンドとされています。
主なメンバー(代表)
- Curt Kirkwood — ボーカル、ギター(創設メンバー)
- Cris Kirkwood — ベース(創設メンバー)
- Derrick Bostrom — ドラム(創設メンバー)
- その他、時期によりドラマーやサポート・メンバーの入れ替わりあり(例:Ted Marcus、Shandon Sahm など)。
ミート・パペッツは、時代を超えて支持される楽曲群と独自の音楽性を持つバンドです。再結成以降もレコーディングやライブ活動を続けており、新旧のリスナーに向けて活動を展開しています。

