モブとは?群衆・犯罪組織・モビング・ギャングの意味を解説
「モブ」とは群衆・犯罪組織・モビング・ギャングなど多義語の由来と用法を、語源や米英での違い・実例でわかりやすく解説する入門ガイド。
モブとは、以下のようなものを指す場合がある。
- 群衆(ラテン語のmobile vulgus「気まぐれな庶民」が語源)。群衆としての「モブ」は、多数の人が集まって騒然とする状態や暴徒化した集団を指すことが多く、デモや暴動、パニック的な群衆行動を表す語として使われます。
- 犯罪組織。ここでは計画的・継続的に犯罪を行う団体を指し、個人の集まりとは区別されます。新聞や文献では「the mob(ザ・モブ)」が特定の犯罪組織やマフィアを意味する場合があります。
- アメリカ英語では、組織犯罪、マフィアのスラング。特に20世紀前半から中盤にかけて、新聞や映画で「the Mob」がコサ・ノストラなどを指す用法で広まりました。
- モビング、人間のいじめ行動。職場や学校などで特定の個人を集団で排除・攻撃する行為を「モブ(mobbing)」と表現することがあります。
- ストリートギャング「ブラッズ」のメンバー。地域や派閥によっては「mob」という語を仲間やグループを指す俗語として用いることがあります。
- (日本語の俗語)モブキャラ・モブ役。アニメ・ゲーム・映画などで名前や台詞のない背景人物を指して「モブ」と呼ぶ用法が一般的になっています。
語源と歴史的背景
「mob」は英語の「mobile vulgus(動きやすい庶民)」が短縮されて生じたと言われ、元来は「(容易に動く)群衆」を意味しました。19世紀以降、暴徒化した群衆や、特にアメリカでは組織犯罪を指す俗語として発達しました。映画や新聞報道での使用が広がったため、犯罪組織=「the Mob」というイメージが定着しています。
用法の違いと注意点
- 群衆(中立的/記述的):イベントや集会で多数の人がいる状態を表す場合は中立的に使えます(例:観客のモブ)。
- 暴徒・暴動(否定的):破壊や暴力を伴う集団行動を指すときは否定的・危険を示唆する語になります。
- 組織犯罪(固有名詞的):「the Mob」や「モブ」として使う場合、特定のマフィアや犯罪組織を指すことがあり、法律・社会的な問題と結びつきます。
- モビング(いじめ):心理学・職場環境の文脈では集団的ないじめ行為を指す専門用語として扱われます。
- 文化的用法(モブキャラ):日本のサブカルチャーでは「モブ=背景キャラ」という肯定的・中立的なニュアンスで広く使われています。
具体例と使い分け
- ニュース:デモが暴徒化し交通が遮断された → 「群衆が暴徒化(モブ化)した」
- 社会学:職場で特定の社員が集団で排除される → 「モビングが発生している」
- 映画:20世紀のニューヨークを描いた作品 → 「the Mob(マフィア)」として犯罪組織を描写
- アニメ感想:背景の群衆キャラについて → 「この回のモブの描写が細かい」
まとめ(使うときのポイント)
「モブ」は文脈によって意味が大きく変わる語です。群衆、暴徒、組織犯罪、集団いじめ、さらにはサブカルでの「背景キャラ」まで含みます。発話や文章で用いる際は文脈を明確にし、誤解を避けるために必要ならば「群衆のモブ」「マフィア(the Mob)」「モビング(集団いじめ)」など具体的な説明を添えると良いでしょう。
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