「Momoチャレンジ」とは、実在しないソーシャルメディア上のチャレンジに関するデマ・都市伝説です。主にFacebookやWhatsAppを介して拡散され、「Momo」というアカウントから子どもや若者に危険な指示が届き、従わなければ個人情報や家族を傷つけると脅される──といった内容が伝えられました。メッセージには暴力的な画像や脅迫、最終的に自傷・自殺を促すような要求が含まれるとされ、その様子を撮影して「Momo」に送るよう指示される、などの具体例も広まりました。

画像の出典と誤解

このデマで使われた「目と口が大きい女性」の画像は、実際には日本のアーティストが制作した彫刻の写真が元になっています。多くの人はそれをマスクや特殊メイクだと誤解し、そこから「正体不明の怪物」や「呪いの存在」といった都市伝説めいた話が生まれました。元画像は芸術作品として発表されたものであり、ホラー表現の一部が切り取られて広まった経緯があります。

WhatsAppやSNSでの拡散の仕組み

拡散は主に次のような流れで起きました。

  • 匿名のアカウントやチェーンメッセージがFacebookやWhatsAppで配布され、受信者に「子どもに注意を」などの警告とともに画像や文面が転送される。
  • 恐怖を煽るタイトルや「拡散しないと危ない」といった指示でシェアが増え、真偽を確認しないまま情報が拡散する。
  • 一部メディアや口コミで「複数の国で自殺が発生した」といった根拠のない主張が加えられ、パニックが拡大した。

実際の被害と公式の見解

一部の地域では保護者や学校が警戒を呼びかけ、警察や報道機関が調査したケースもありました。しかし、警察や複数のファクトチェック機関の調査によれば、「Momoチャレンジ」が直接多数の自殺や重大な事件を引き起こしたという証拠は確認されていません。多くの場合、恐怖情報そのものが不安をあおり、結果的に社会的な混乱を招いたと評価されています。

誤情報に関する注意点

  • ネット上の恐怖話やチェーンメッセージは、検証されていない噂が混じっていることが多い。
  • 画像や動画が「リアル」を装っていても、元が芸術作品や加工画像であることがある。
  • 拡散を促す文言(「絶対に拡散して」「あなたの子どもが狙われている」など)は冷静な確認の妨げになる。

親や教育関係者への対応策(実用的な行動)

  • 落ち着いて話す:子どもが不安になっている場合は責めずに話を聞き、恐怖を共有している情報を一緒に確認する。
  • 証拠を保存する:脅迫や不審なメッセージがあればスクリーンショットを取り、送信元の情報を記録する。
  • 返信・拡散をしない:相手の要求に応じたり、メッセージをさらに拡散したりしない。
  • アカウントをブロック・通報する:利用しているプラットフォーム(WhatsAppやFacebookなど)に通報し、必要なら相手をブロックする。
  • 専門機関に相談する:脅迫や個人情報漏洩の恐れがある場合は警察に相談し、精神的に不安が強い場合は医療機関や相談窓口に連絡する。

まとめ

「Momoチャレンジ」は実体のないデマで、恐怖を煽る情報がSNSやメッセージアプリを通じて拡散した事例です。元画像は日本の彫刻作品であり、脅迫や自傷行為を直接引き起こす証拠は確認されていません。重要なのは、未確認情報を鵜呑みにせず、落ち着いて事実関係を確認すること、子どもや周囲の人の不安に寄り添いながら適切に対応することです。

参考として、疑わしい情報を見かけたらまずは信頼できる報道機関やファクトチェック機関、公式の警察発表などで確認し、必要ならプラットフォームに通報してください。危険を感じる場合は、速やかに最寄りの警察や緊急連絡先に連絡しましょう。