壁画:壁面・天井画
壁画は、壁、天井などの恒久的な表面に直接制作される大規模な絵画である。先史時代の洞窟壁画やフレスコ画、宗教画連作から現代の公共芸術やストリートアートまで、幅広い形態を含む。
概要
壁画とは、壁、天井、または大きな建築パネルなどの恒久的な表面に直接描画または施される美術作品である。イーゼル画とは異なり、壁画は通常、設置される場所と一体化しており、周囲の空間に影響を与えたり、その空間を反映したりするように構想される。規模は小さな室内パネルから、建物の外壁全体を覆うものまで多様である。
画像ギャラリー
10 画像特徴と材料
壁画は、きわめて多様な素材と技法で制作される。伝統的な手法には、湿った漆喰に顔料を施すフレスコ、乾いた漆喰の上に顔料を用いるセッコ、下地を整えた壁面に油彩またはテンペラで描く方法がある。現代の壁画では、アクリル絵具、スプレー塗料、モザイク、ミクストメディアがしばしば用いられる。耐久性は、材料、表面の下地処理、ならびに環境への曝露によって左右される。
歴史と発展
壁面画は人類最古の美術形式の一つであり、先史時代の洞窟壁画や、古代文明の装飾された墓室・神殿に見られる。ルネサンス期とそれ以後の時代には、壁画は宗教的物語の表現や公共的な装飾に用いられた。20世紀には、メキシコ壁画運動や公共芸術の取り組みによって、社会批評と市民参加のための手段としての壁画があらためて重視された。
技法と制作工程
- 計画:構図を定めるため、下絵や原寸大のスケッチを作成する。
- 表面の準備:洗浄、下塗り、地塗り層の施工を行う。
- 制作:湿式漆喰技法では区画(ジョルナータ)ごとに、乾式技法では段階的に作業する。
- 保護:寿命を延ばすため、ワニス、防落書きコーティング、または修復を施す。
機能と例
壁画には、宗教的物語の伝達、政治的表現、記念、地域の美化、ブランディング、地域社会との関わりなど、多くの目的がある。教会や宮殿にあるフレスコ画連作から、地域的または世界的な課題を扱う現代のストリート壁画まで、その例は幅広い。公共壁画の事業では、芸術家、地方当局、住民が協働することが多い。
主な区別
壁画は場所に固有の性格と恒久性を意図する点で、ほかの大型作品と異なる。ただし、意図的に一時的なものとして制作される場合もある。壁画は建築物の構造と結び付いているため、その修復と保存には特有の課題が伴う。壁画技法と保存については、壁画芸術に関する資料を参照。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 壁画:壁面・天井画 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/67595