National Basketball Association Most Valuable Player Award(MVP)は、1955–56シーズンから毎年、レギュラーシーズンで最も活躍した選手に贈られるNBA(National Basketball Association)の個人賞です。受賞者にはモーリス・ポドロフト・トロフィー(Maurice Podoloff Trophy)が授与されます。モーリス・ポドロフトは1946年から1963年までNBAの初代コミッショナー(当時は会長)を務めた人物で、トロフィーは彼の名前にちなみます。
選考方法(投票の仕組み)
MVPは現在、アメリカとカナダ全土のスポーツライターや放送局で構成される投票パネルによって決定されます(パネルの人数は年によって変動します)。各投票者は1位〜5位までを選び、順位に応じてポイントが割り当てられます:
- 1位:10ポイント
- 2位:7ポイント
- 3位:5ポイント
- 4位:3ポイント
- 5位:1ポイント
すべての投票の合計ポイントが最も多い選手がMVPとなります。2010年からは、NBA公式サイト等で実施されるオンライン投票を通じてファンも1票(1票分のポイント)投じられる仕組みが導入されています。かつては1979–80シーズンまで現役選手による投票でMVPが選ばれていましたが、1980–81シーズン以降はメディアの投票に移行しました。
歴史と主な記録・受賞者
これまでの受賞歴には名だたるスター選手が並びます。受賞回数の最多記録は、カレーム・アブドゥル=ジャバーはの6回です。その他の主な記録は以下の通りです:
- 5回:ビル・ラッセル、マイケル・ジョーダンは
- 4回:ウィルト・チェンバレン、レブロン・ジェイムスは
- 3回:モーゼス・マローン、ラリー・バード、マジック・ジョンソンはそれぞれ
- 2回:ボブ・ペティット、カール・マローン、ティム・ダンカン、スティーブ・ナッシュ、スティーブン・カリーは
ルーキー(新人)としてMVPに選ばれた選手は史上2名のみで、1959–60シーズンのチェンバレンと1968–69シーズンのウェス・アンセルドです。
国際選手と「国際的な選手」と見なされる受賞者
NBAでは、出身国や居住地などに基づいて「国際的な選手(international player)」として扱われる選手もMVPを受賞しています。原文で挙げられている例をそのまま示すと、ナイジェリアのHakeem Olajuwon、アメリカ領ヴァージン諸島のDuncan、カナダのNash、ドイツのDirk Nowitzki、ギリシャのジャイアンニス・アントクーンポなどが、NBAにおいて「国際的な選手」とみなされているMVP受賞者として挙げられます(表記は各種ソースにより異なります)。
特筆すべきエピソードと傾向
- 満場一致のMVP:2015–16シーズンのステフィン・カリーは唯一の満場一致(unanimous)MVP受賞者です。
- ほぼ満場一致:1999–2000シーズンのシャキール・オニールと2012–13シーズンのジェームズは、いずれも121票中120票を獲得し、満場一致を逃した例として有名です。
- チーム成績とMVP:一般にMVP受賞者は優勝候補や高勝率チームの選手が多い傾向にありますが、例外も存在します。1970年代以降、レギュラーシーズンで50勝に届かないチームからMVPに選ばれた例としては、モーゼス・マローン(複数回)や、2016–17シーズンのラッセル・ウェストブルック(MVP受賞時のオクラホマシティ・サンダーは50勝未満)などが挙げられます。
- 殿堂入りとの関係:MVP受賞者は引退後にナイツ・スミス記念バスケットボール殿堂(Naismith Memorial Basketball Hall of Fame)入りの資格を得る基準の一つと見なされることが多く、実際に殿堂入りを果たした選手が多数います。原文の表現にある通り、MVP受賞と殿堂入りの関連は強い傾向にあります(詳細な条件や適用はケースバイケースです)。
補足と注意点
- ここで述べた統計や注目点は、年度や投票ルールの変更によって変わることがあります。投票構成やファン投票の扱いは時期によって調整されることがあるため、最新の運用や直近シーズンの受賞者についてはNBA公式発表を確認してください。
- 本文中の固有名詞やリンクは出典に基づく表記を保持しています。人名の日本語表記には複数の慣例があり、表記ゆれが見られる場合がありますが、内容は受賞記録や歴史的事実に基づいています。
MVPは個人成績だけでなく、チームへの貢献度、試合での影響力、そしてメディアやファンからの評価が総合的に反映される賞です。歴史を振り返ると、多様なプレースタイルや時代背景の選手たちが受賞しており、NBAの変遷を象徴する賞とも言えます。