原子量

原子質量(記号:ma)とは、化学元素原子1個の質量のことで、原子を構成する3つの素粒子(陽子、中性子、電子)の質量を含みます。原子を構成する3つの素粒子(陽子、中性子、電子)の質量を含みます

原子の質量はグラムで表すことができます。しかし、原子の1つ1つの質量は非常に小さいので、あまり参考になりません。その代わり、原子質量は統一された原子質量単位(単位記号:u)で表されます。1原子質量単位は、炭素12原子1個の質量の1/12と定義されています。1 uの値は1.660 539 066 60(50)×10-27 kgです

電子はとても軽いので、炭素12の原子の質量は陽子6個と中性子6個でできていると言えます。したがって、原子核に含まれる陽子の数と中性子の数の和を質量数と呼び、原子の質量の大まかな値を原子質量単位で求めることができます。通常、原子の質量は質量番号の0.1u以内に収まっています。

原子が持っている陽子の数によって、それが何の元素であるかが決まります。しかし、自然界に存在するほとんどの元素は、異なる数の中性子を持つ原子で構成されています。中性子の数が一定の元素の原子は同位と呼ばれています。例えば、塩素という元素には、塩素-35と塩素-37という2つの共通の同位体があります。どちらも陽子は17個ですが、塩素37は20個の中性子を持っていて、18個の塩素35よりも2個多いのです。同位体にはそれぞれ原子質量があり、これを同位体質量といいます。塩素の場合、塩素-35は約35u、塩素-37は約37uです。

前述したように、原子の質量と質量数は同じではないことに注意してください。原子の質量(記号:A)は、原子核含まれる陽子の数と中性子の数の和です。質量数は常に単位のない整数です。また、相対同位体質量は同位体質量と同じではなく、相対原子質量(原子量ともいう)は原子質量と同じではありません。

相対同位体質量とは、炭素12の原子の質量の1/12に対する同位体の質量のことです。言い換えれば、相対同位体質量とは、ある元素の同位体が炭素12の原子の12分の1よりも重くなっている回数を表しています。相対同位体質量の相対という言葉は、この炭素12に対する相対的な尺度を指しています。相対同位体質量は同位体質量と似ており、同位体質量が原子質量単位で表現されている場合には、同位体質量と全く同じ数値を持ちます。ただし、同位体質量とは異なり、相対同位体質量の値には単位がありません。

相対原子質量(記号:Ar)は、相対同位体質量と同様に、単位のない比率です。相対原子質量とは、ある試料から得られる元素の原子1個あたりの平均質量と、炭素12原子の質量の1/12との比です。ある元素の試料の相対原子質量は、相対同位体質量の量加重平均を計算することで求められます。例えば、上から塩素の例を続けると、塩素の試料中に塩素35が75%、塩素37が25%あるとします。

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質問と回答

Q:原子質量とは何ですか?


A:原子質量(記号:ma)は、化学元素の1個の原子の質量を表します。原子を構成する3つの素粒子(陽子、中性子、電子)の質量が含まれます。

Q:原子質量はどのように表されるのですか?


A:原子質量はグラムで表すこともできますが、通常は統一原子質量単位(単位記号:u)で表されます。1原子質量単位は、炭素12原子1個の質量の1/12と定義されています。

Q:炭素12原子の質量は何ですか?


A:炭素12原子は12uの質量を持っています。

Q:原子の元素は何で決まりますか?


A:原子が持っている陽子の数で、元素が決まります。

Q:同位体とは何ですか?


A:自然界に存在するほとんどの元素は、中性子の数が異なる原子で構成されています。ある元素の原子のうち、ある数の中性子を持つ原子を同位体と呼びます。

Q:原子質量と質量数の違いは何ですか?



A:原子の質量は、原子核に存在する陽子と中性子の数の和を単位なしで表した質量数に対して、通常0.1u以内です。

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