オークランド・アラメダ・コロシアムとは|1966年開場の多目的スタジアム
1966年開場のオークランド・アラメダ・コロシアム:レイダースとアスレチックスの本拠地。多目的スタジアムでフットボール55,000超・野球35,000席の伝統施設。
オークランド・アラメダ・コロシアム(Oakland Alameda Coliseum)は、カリフォルニア州オークランドにあるスタジアムです。正式名称は「Oakland–Alameda County Coliseum」で、地域では「オークランド・コロシアム」や単に「コロシアム」と呼ばれることが多く、複数のスポーツやイベントに対応する多目的スタジアムとして建設されました。アラメダ郡(Alameda County)が所有し、地域のスポーツ・イベント拠点となっています。
歴史と沿革
このスタジアムは1966年に開場し、それ以来プロ野球・プロアメリカンフットボールの試合をはじめ、コンサートや各種イベント会場として利用されてきました。長年にわたりメジャーリーグベースボール(MLB)のオークランド・アスレチックスの本拠地として使用されており、ナショナルフットボールリーグ(NFL)のオークランド・レイダース(現ラスベガス・レイダース)も長く本拠地としていましたが、レイダースは2020年にラスベガスへ移転しました。
収容人数・施設の特徴
収容人数は用途によって変わります。おおよその目安は以下の通りです。
- アメリカンフットボール(NFL)仕様:約63,000人程度(最大収容は設営や改修により変動)
- 野球(MLB)仕様:約34,000人前後(常設座席数は約35,000席とされることが多い)
スタジアムは屋外型のコンクリートボウル構造で、用途に応じて座席配置やフィールドレイアウトを切り替えられる設計です。設備は長年使用されているため近年は老朽化が指摘され、部分的な改修や維持管理が行われています。
立地・交通アクセス
コロシアムはオークランド中心部から東側、アラメダ郡内に位置し、大規模な駐車場を備えています。公共交通機関としてはBART(ベイエリア高速輸送)の駅が近接しており、イベント開催時には臨時輸送も行われることが多いです。周辺には商業施設や別の競技施設(かつて隣接していた屋内アリーナなど)もあり、複合的なイベント会場群を形成しています。
主な出来事と評価
開場以来、MLBのポストシーズンやNFLの重要試合、数多くの大型コンサートや地域イベントが開催されてきました。MLBのアスレチックスが黄金期に活躍した時期の舞台でもあり、地元ファンにとって歴史的な思い出が多いスタジアムです。一方で、観客動線や座席の快適性、古くなった施設設備に対する改善要望も根強く、近年は将来の用途や再開発に関する議論が続いています。
現在の状況(概況)
開場から半世紀以上が経過し、施設の老朽化と都市再開発の問題が注目されています。2020年にNFLのレイダースがラスベガスに移転した後は主にオークランド・アスレチックスの本拠地として使われてきましたが、球団の将来や球場の長期的な維持・改修、再開発計画などは地域レベルでの重要課題になっています。
訪問や観戦を予定する場合は、イベントの主催者や公式サイトで最新の座席配置、アクセス情報、チケット情報を事前に確認することをおすすめします。
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