ペルミ地方は、ペルミ州とコミ・ペルミャク自治管区の合併に関する2004年の国民投票の結果、2005年12月1日に誕生したロシアのクライ(連邦領土)である。合併後の新行政中心にはペルミ市が定められた。設立により、旧来の州・自治管区の行政組織が統合され、地域の経済・インフラ整備や資源開発の調整が一元化された。
地理と面積
ペルミ地方は東ヨーロッパ平原の東側と、ウラル山脈の西側斜面に位置する。領域は北–南に約645km(401 mi)、西–東に約417.5km(259.4 mi)にわたり、面積はおおむね約160,000km²程度で、ロシア国内でも広大な地域を占める。地形は西側が比較的平坦な低地、東側ではウラル山脈の丘陵・山地へと傾斜する構成になっている。
河川
ペルミ地方を流れる河川は、全てヴォルガ川水系の最大支流であるカーマ川(Kama)流域に属する。地方内には29,000本以上の河川があり、合計延長は90,000kmを超えるが、長さが500kmを超える川は以下の2本のみである:
- カーマ川(Kama):1,120km(約700 mi) — 地域の主要動脈で、流域ではダムや貯水池が形成され航行・灌漑・水力発電に利用されている。
- チュソヴァヤ川(Chusovaya):592km(約368 mi) — ウラル側斜面を流れ、歴史的に木材運搬や地元産業の発展に重要な役割を果たしてきた。
地形・自然環境と気候
風景は主に森林(タイガ)と農耕地に覆われた、低い起伏のある丘陵が広がる。東部にはウラル山脈が走り、その北東部に地方最高峰のトゥリムスキー・カーメン(Tulymsky Kamen、ロシア語: Тулымский камень)があり、標高は約1,496m(約4,908 ft)である。植生は針葉樹林(モミ・トウヒ・カラマツなど)や白樺林が中心で、多くの湿地や泥炭地も存在する。
気候は大陸性気候で、冬は長く寒く、夏は比較的短く温暖になる。降水は夏季にやや多く、冬季は雪が長く残る。
行政・経済・人口
- 行政中心:ペルミ市(行政・文化・交通の中心)
- 人口:全体でおおむね約260万人程度(年次により増減)で、都市部と農村部で人口分布が異なる。
- 主な産業:石油・天然ガスなどの資源開発、化学工業、機械製造、メタル加工、林業・木材加工、農業などが地域経済の柱となっている。
交通面では河川航行、鉄道、幹線道路が結びつき、特にカーマ川は物流面で重要な役割を担う。自然環境は豊かで生物多様性も高く、保護地域や自然公園も設置されている。

