PK(カラシニコフ)汎用機関銃
ミハイル・カラシニコフが1960年代に開発した、ソビエト設計の7.62×54mmR汎用機関銃。PKM、PKT、PKPペチェネグなどの派生型で知られる。
概要
PK(ロシア語「Пулемёт Калашникова」=カラシニコフ機関銃)は、ソビエト連邦で1960年代にミハイル・カラシニコフが開発したベルト給弾式のガス作動汎用機関銃である。第二次世界大戦期の旧式設計を置き換え、分隊、歩兵小隊、車載の各用途に対応する多用途支援火器として作られた。基本的な背景と仕様は関連資料を参照。
画像ギャラリー
10 画像設計と特徴
PK系統は、縁付きの7.62×54mmR弾を使用し、カラシニコフ系小銃に似た原理を、持続射撃向けに調整したロングストローク・ガスピストンと回転ボルトで作動する。主な特徴は次のとおり。
- カートリッジ用に設計された、非分離式金属ベルトまたは連結ベルトによる給弾。
- 持続射撃に適した発射速度と冷却機構。いくつかの派生型では交換式または専用設計の銃身を採用。
- 三脚架や車載架への装備に加え、歩兵用としてはバイポッドによる機動運用に対応。
技術的な詳細や製造上の変遷は、専門資料の技術概説で確認できる。
派生型と発展
初代PKに続いて、いくつかの重要な派生型が登場した。軽量化され、より広く生産されたPKM(近代化PK)は1960年代後半に改良生産モデルとして導入され、軽量化と製造簡略化が重視された。特殊型には装甲車向けの同軸型PKTや、長時間の連射で精度向上を図る重い固定式銃身を備えた後発のPKPペチェネグがある。代表的な派生型は次のとおり。
- PK — 初期の歩兵用モデル。
- PKM — 軽量化・簡略化された量産モデルで、1960年代以降に広く採用。
- PKT — 照準器や銃床を持たない車載・同軸型。
- PKP Pecheneg — 持続射撃向けの固定銃身・重銃身型。
派生型の経緯と比較は派生型の比較も参照。
運用史と採用
PK系統はソビエト連邦、のちのロシアにおける標準的な汎用機関銃となり、導入以来、多くの国や紛争で使用されてきた。多くの用途で、それ以前のデグチャリョフ系やSG-43などを置き換え、広範な輸出、ライセンス生産、そして長い運用寿命のため、数十万丁から、推計によっては100万丁を超える規模で製造された。
堅牢さ、比較的単純な構造、そして共通弾薬により、PKは多くの軍隊や非正規勢力における歩兵火器・車載火器の定番となった。運用上の使われ方や世界的な配備状況については運用メモを参照。
注目すべき点
PKはしばしば「上下逆さまのAKM」と俗に言われることがあるが、実際には歩兵用小銃を全力射撃向けに改造したものではなく、専用に設計された機関銃である。ロングストローク・ガスピストンや回転ボルトといった大枠の設計思想はカラシニコフ小銃と共通するが、レシーバー構成、ベルト給弾方式、銃身と冷却機構、そして想定された戦術的役割は、AK系統とは明確に異なる。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com PK(カラシニコフ)汎用機関銃 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/77185