パワーズサイトダム(ミズーリ州)—1913年稼働・タニーコモ湖を形成する歴史的水力発電ダム

パワーズサイトダム(1913年稼働)—ミズーリ初の歴史的水力発電ダム。タニーコモ湖の形成、構造と洪水被害・修復の詳細を紹介。

著者: Leandro Alegsa

パワーズサイトダムは、ミズーリ州フォーサイスにある1913年に供用開始された水力発電用ダムです。ホワイト川沿いにあり、形成する貯水池はタニーコモ湖です。ミズーリ州で最初に建設された水力発電ダムである。1911年にNils F. Ambursenによって設計されました。パワーサイトはこの種のコンクリートバットレスダムとしては最大でした。ダムは現在もエンパイア・ディストリクト・エレクトリック・カンパニーが個人で所有しています。

設計と構造の特徴

パワーズサイトダムは Ambursen 型とも呼ばれるコンクリートバットレスダムの代表例です。バットレスダムは、上流側の薄いコンクリートスラブ(上流板)を一連の垂直あるいは斜めの支脚(バットレス)で支える構造を持ち、材料の節約と大スパンの対応が可能になる設計です。1910年代当時、この方式は経済的かつ技術的に先進的とされ、パワーズサイトは同種のダムとしては最大級の規模で建設されました。

歴史的背景と役割

  • 建設と稼働:設計は1911年、建設を経て1913年に稼働を開始しました。当初から発電を主目的としており、周辺地域への電力供給や産業振興に寄与しました。
  • タニーコモ湖の形成:ダムの完成によりホワイト川の流れがせき止められ、タニーコモ湖が形成されました。湖は地域のレクリエーション資源や観光の重要な拠点となっています。
  • 文化的・技術的意義:ミズーリ州で最初期の水力発電ダムの一つであり、コンクリートバットレス方式の優れた事例として土木史・産業史上の価値があります。

運用と保守

建設以来、発電設備や堤体の点検・補修は継続的に行われてきました。古い施設であるため、構造の健全性を保つための定期的な検査、近代化(タービンや制御設備の更新)や必要に応じた補強工事が実施されています。ダム周辺は発電だけでなく観光・釣りなどのレクリエーションでも重要な地位を占めています。

2015年の洪水被害と対応

2015年7月の大洪水によりパワーズサイトダムは損傷を受け、点検と修理のためにタニーコモ湖の水位を一時的に下げる必要がありました。事後には詳細な損傷調査と補修工事、さらなる安全対策の検討が行われ、流域の洪水リスクやダムの耐久性を見直す契機となりました。

周辺地域への影響

  • タニーコモ湖はボート遊び、釣り(特にトラウト釣りで知られる)など観光資源として地域経済に貢献しています。
  • ダムがもたらす安定した水位と流量は、地元の産業や住民生活にとって重要です。

保存と将来

歴史的価値の高い構造物であるため、保存と安全確保の両立が課題です。技術的な維持管理、洪水対策、環境影響への配慮(魚類や水質への影響評価など)を含む包括的な管理が求められています。今後も定期点検や必要な補修・改良を行いながら、地域の資源として維持されていく見込みです。

見学や周辺観光を計画する際は、現地の案内や所有者による公開状況(立入制限や安全情報)を事前に確認してください。

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