述語とは:文法での定義・機能と例|NP/VP分割と従属構造の違い

述語とは何かを図例で詳解:定義・機能・多様な例で理解し、NP/VP分割と従属構造の違いも比較。文法学習に最適な入門ガイド。

著者: Leandro Alegsa

伝統的な文法における述語は、文の第二部分であり、第一部分は主語です。述語は、主語が「何をするか」「どのような状態にあるか」「何であるか」といった主語に関する情報を補完して文の意味を完成させます。述語は単に動詞だけでなく、助動詞や名詞+コピュラ(「〜だ/です」)・形容詞などを含む広い概念です。

述語の基本例(日本語)

彼女は踊る- 動詞のみの述語(自動詞)

ベンは本を読む- 動詞+直接目的語を含む述語(他動詞)

ベンの母フェリシティがプレゼントをくれた- 動詞+間接目的語+直接目的語(与与動詞的構造)

彼女はラジオを聴いた- 動詞+目的語(前置詞的な語は日本語では助詞で示される)

彼らは彼を大統領に選んだ- 動詞+目的語+補語(目的語を補う名詞句を伴う述語)

彼女は公園で彼に会った- 動詞+場所・相手を示す要素(助詞によって区別される)

彼女は公園にいる- 存在を表す動詞(述語)+場所の補語

上の例からわかるように、述語は文中で主語と結びついて何らかの関係(行為、状態、評価など)を表します。日本語では助詞(は、を、に、で、へ、が など)が述語とその要素(目的語・補語・修飾語)との関係を示します。

述語の種類

  • 動詞述語(verbal predicate):動詞を中心とする述語。上の多くの例がこれに当たります。
  • 名詞述語(nominal predicate):名詞+コピュラ(例:彼は学生だ)。主語を同定・分類する役割。
  • 形容詞述語(adjectival predicate):形容詞が述語となる場合(例:空が青い)。状態や性質を表します。
  • 複合述語・助動詞を含む構造:動詞+助動詞で時制・態・推量などの文法的意味を付加します(例:読んでいる、読まれた)。

句構造(NP/VP分割)と従属構造(依存文法)の違い

文構造を記述する理論には大きく分けて二つのアプローチがあります。

  • 句構造文法(表層的なNP/VP分割)

    ここでは文は主語(NP:名詞句)と述語(VP:動詞句)に分けられるという二分法が基本です。VPの内部に動詞とその目的語・補語・副詞句などが含まれるという階層的な木構造で表されます。英語の説明や多くの生成文法的分析で用いられる見方です。

  • 従属構造(依存文法)

    この理論では有限動詞(活用した動詞)を文の中心(根)とみなし、他の語はその動詞に直接または間接に従属する(依存する)関係で表現されます。文の骨格を動詞中心に捉えるため、NP/VPという大きな分割を必ずしも用いません。特にフリー語順や語順が柔軟な言語、日本語のようなSOV型言語の記述に適する場合があります。

どちらのアプローチも長所と短所があり、解析の目的(理論的説明、自然言語処理、言語習得のモデル化など)によって使い分けられます。句構造は階層的な句の組立てを直感的に示せる一方、依存文法は語間の直接の関係(誰が誰に何をしたか)をシンプルに表現します。

Predicate tree 1

上図では主語NPが緑色、述語VPが青色で示されています。句構造的にはVPが動詞とその補足要素を包含する大きなかたまりとして描かれます。

実用上のポイント

  • 日本語では述語が文末に来ることが多く、述語が文の「核」として働くため、述語の選択や形(時制・態・丁寧さなど)が文全体の意味を決定する重要な役割を持ちます。
  • 述語の種類によって要求される要素(目的語や補語・格)が異なり、助詞がその関係を明示します。学習者は主要な動詞とその要求する格(を・に・と・が など)を覚えることが重要です。
  • 言語解析(コーパス解析や構文解析器の設計)では、句構造的表現と依存表現のどちらを採るかで得られる情報や計算特性が変わります。用途に合わせて選択してください。

まとめると、述語は主語と結びついて文の意味を完成させる核であり、その捉え方(NP/VP分割か従属構造か)は理論や目的によって異なります。日本語では助詞と語順の特徴によって述語とその要素の関係が明示されるため、述語の分析が文理解の鍵となります。

質問と回答

Q:伝統的な文法における述語とは何ですか?


A: 伝統的な文法における述語は、節や文の2番目の部分で、1番目は主語です。

Q: 述語は何をするのですか?


A: 述語は、それが何をするのか、どんなものなのか、といった主語に関するアイデアを完成させます。

Q: 述語は動詞だけで構成できますか?


A:はい。"She dances. "という文のように、述語は動詞だけで構成することができます。

Q: 動詞+直接目的語述語とは何ですか?


A:動詞+直接目的語述語とは、"Ben reads the book. "のように、動詞の後に直接目的語が続くものです。

Q:動詞+前置詞の目的語述語とは何ですか?


A: 動詞+前置詞述語とは、"She listened to the radio. "という文のように、動詞の後に前置詞の目的語が続く場合です。

Q:述語は主語について何を提供するのですか?


A:述語は、主語に関する情報を提供します。

Q: 伝統的な文法と従属構造文法の違いは何ですか?


A: 伝統的な文法は述語を文の第2部とみなし、依存構造文法は有限動詞をすべての文構造の根源とみなし、NP-VPの二項対立を否定しています。


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