RM4SCC(ロイヤルメール4ステート顧客コード)とは?郵便バーコードの定義と仕組み

RM4SCC(ロイヤルメール4ステート顧客コード)の定義と仕組みを図解で解説。郵便バーコードの構造・チェックサム・読み取り原理までわかる入門ガイド。

著者: Leandro Alegsa

概要

Royal Mail 4 State Customer Code(通称:RM4SCC)は、イギリスのRoyal Mail社が開発した二次元バーコード方式です。主に英国内の手紙や小包の郵便物に印字して、自動仕分け機での高速読み取りと配送先識別を行うために使われます。ロイヤルメール以外の事業者や他国でも類似の変種が使われることがありますが、RM4SCCは郵便分野で広く採用された代表的な仕様の一つです。

仕組み(バーの構成と文字エンコード)

RM4SCCは「4ステートバーコード」と呼ばれる方式で、縦方向に並んだ細いバーが並ぶことで情報を表現します。各バーは4種類の状態を取ることができ、状態の組み合わせで文字を表現します。代表的な状態は次のとおりです:上方に伸びるバー下方に伸びるバー上下両方向に伸びる(フル)バー短い(トラッカー)バー

1文字を表すには4本のバーが使われ、文字パターンは「上に伸びるバーが2本、下に伸びるバーが2本含まれるように設計」されています。これにより、36文字(数字0–9とアルファベットA–Z)を表現できます。さらに、誤読検出のためのチェックサムも1文字分としてエンコードされ、バーコード全体に含まれます。また、バーコードの両端にはスタート/ストップシンボルが配置され、読み取り機がデータ部の開始と終了を認識できるようになっています。

用途と読取

RM4SCCは主に郵便物の自動仕分けで使われ、印字されたコードは高速走査カメラやラインセンサーによって読み取られます。読み取り時には、スタート/ストップパターン、チェックサム、各文字の4本バーパターンを基にデコードされ、住所データや仕分け用のコードに変換されます。バーの高さや長さの違いが信号として検出されるため、正確な形状が保持されることが重要です。

印刷・設計上の注意点

  • 十分なコントラスト(濃いバー/明るい背景)を確保する。インキのにじみや印刷濃度のばらつきは読み取り率低下の原因になる。
  • 推奨される最小モジュール幅やバー高さ、クワイエットゾーン(バーコード周囲の余白)を守る。極端に小さなサイズや縮小印刷は読み取り不能に繋がる。
  • ラスタ印刷や低解像度プリンタではバーがギザギザになりやすいため、可能であればベクターデータや高解像度で印刷すること。
  • バーがまっすぐに印刷されない(曲がって見える)ことがあるが、RM4SCCは高速読取に耐えるよう設計されており、ある程度の形状のばらつきは許容される。とはいえ過度な歪み・伸縮は避けるべきである。
  • バーコード生成には専用のエンコーダやフォント、ライブラリを使うのが確実。Royal Mailや業界の仕様に沿った出力を行うこと。

国際基準と他方式との比較

Universal Postal Union(ユニバーサル・ポスタル・ユニオン)は、郵便事業者がこうした郵便用バーコードをどのように利用すべきかの基準やガイドラインを提供しています。これにより、異なる国や事業者間での互換性や読み取りの信頼性が高められます。

類似のシステムとしては、オランダのPostNL(旧TNT Post)が採用する KIX(Klant index/Customer index) があります。KIXはRM4SCCと似た目的で郵便物に印字されますが、設計上の違いがあり、KIXはスタート/ストップ文字を用いない、またチェックサムを持たない、といった点が挙げられます。各方式は運用上の要件や設備に応じて最適化されています。

まとめ

RM4SCCはRoyal Mailが郵便物の高速自動仕分けのために開発した4ステート二次元バーコード方式で、4種類のバー状態を組み合わせて36文字+チェックサムを表現します。正しい印字と十分な読み取り環境があれば、非常に高い読み取り精度を実現します。導入・運用する際は印刷要件やUPUのガイドラインに従い、専用のエンコーダや検証ツールで事前にテストすることをおすすめします。

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RMS4CCで使われている記号Zoom
RMS4CCで使われている記号

質問と回答

Q: RM4SCCとは何ですか?


A: RM4SCCとは、Royal Mail 4 State Customer Codeの略で、イギリスのRoyal Mail社が開発した、イギリス国内の手紙や小包の郵便番号をマーキングするための二次元バーコードです。

Q: RM4SCCの目的は何ですか?


A: RM4SCCの目的は、バーコードが4つの状態のいずれかを持つ多数の縦棒で構成されているため、高速での読み取りを最適化することにあります。

Q: RM4SCCでは、36種類の文字のうち1つをコード化するために、何本のバーが必要ですか?


A: RM4SCCでは、36文字のうち1文字を符号化するために4本のバーが必要です。

Q: RM4SCCにおけるスタートとストップの役割は何ですか?


A: RM4SCCでは、バーコードの開始と終了を示すために、スタートとストップのシンボルが使用されます。

Q: RM4SCCには文字としてエンコードされたチェックサムはありますか?


A: はい、RM4SCCバーコードにはチェックサムが含まれており、これも文字として符号化されています。

Q: KIXとは何ですか?


A: KIXはKlant index (Customer index)の略で、PostNL(旧TNT Post)で使用されているバーコードシステムです。

Q: KIXは開始文字と停止文字を使用し、チェックサムを含むのでしょうか?


A: いいえ、KIXは開始文字と停止文字を使用せず、チェックサムも含まれていません。


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