RUSI(英国王立連合軍防衛安全保障研究所)—1831年創立の英主要防衛・安全保障シンクタンク
RUSI(英国王立連合軍防衛安全保障研究所)は1831年創立の老舗シンクタンク。防衛・安全保障の政策分析、国際協力、実証的研究に基づく洞察と政策提言を提供。
英国王立連合軍防衛安全保障研究所(RUSI)は、英国の防衛・安全保障シンクタンクです。
1831 年にウェリントン公爵によって設立された。RUSI は自らを「国内および国際的な防衛と安全保障のための英国における主要なフォーラム」 と称している。2008年にProspect誌のシンクタンク・オブ・ザ・イヤー賞を受賞。2009年、同誌はRUSIを「外交政策シンクタンク・オブ・ザ・イヤー」に選出しました。2011年、RUSIは創立180周年を迎えました。
RUSIのディレクターはマイケル・クラーク、社長はケント公爵である。
概要と目的
RUSIは、防衛・安全保障政策に関する独立した研究と提言を行う組織です。政府、軍、産業界、学術界、メディアの関係者を結び、現場の実務経験と学術的分析を融合させながら、実効性のある政策提言や専門的な議論の場を提供します。本部はロンドン中心部(ホワイトホール近辺)に位置し、国内外の政策決定者に影響を与える活動を行っています。
主な活動分野
- 軍事・防衛政策 — 従来の軍事力運用、装備調達、国防計画など。
- 国際安全保障・外交政策 — 地域紛争、地政学、同盟関係の分析。
- テロ対策・治安 — 非国家主体による脅威、国内外の治安対策。
- サイバーセキュリティと情報戦 — サイバー防衛、情報操作への対応策。
- 核抑止・軍備管理 — 戦略的安定、軍縮交渉の研究。
- 海上・航空・宇宙の安全保障 — 海洋安全保障、航空保安、宇宙領域の政策。
出版物・イベント・教育
RUSIは研究報告書、政策提言、解説記事を定期的に発行し、学術誌や一般向けの解説を通じて発信しています。代表的なメディアとしてはRUSIのジャーナルや各種レポートがあり、これらは政府や国際機関、メディアで引用されることが多いです。
また、シンポジウム、セミナー、公開討論会、専門家ワークショップを開催しており、若手研究者や実務者向けの研修・教育プログラムも提供しています。これらの場は政策形成に関わるネットワーキングの機会ともなっています。
組織・資金とガバナンス
RUSIは独立の非営利組織として運営され、研究者(フェロー)、専門職員、理事会や役員によるガバナンス体制を有します。資金は会費、研究助成、契約研究、寄付、イベント収入など多様な収入源により賄われ、研究の独立性と透明性が重視されています。
国際連携と影響力
RUSIは国際的なネットワークを通じて海外のシンクタンク、大学、政府機関とも連携しており、多国間での共同研究や国際会議への参加を通じて政策対話に寄与しています。研究成果は英国政府だけでなく、同盟国や国際組織の政策決定に影響を与えることがあります。
評価と課題
Prospect誌による受賞歴などで評価される一方、シンクタンク全般に向けられる「資金源の透明性」や「政策への影響力の在り方」に関する議論はRUSIにも当てはまります。RUSI自身も透明性の確保、研究の独立性維持、幅広いステークホルダーとの対話を継続的な課題として取り組んでいます。
補足
本記事はRUSIの役割や活動分野を概説するものであり、組織の詳細な役職者名や最新の人事・活動内容については公式発表やRUSIの公式サイトでの確認を推奨します。
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