本文へ移動

軟口蓋(口蓋帆):解剖、機能、臨床的意義

軟口蓋は口腔の天井の後方にある柔軟な部分で、嚥下時に鼻腔への通路を閉じ、特定の発話音を形成する。呼吸、反射、および一部の疾患にも関与する。

軟口蓋(なんこうがい)は口蓋帆(こうがいはん)とも呼ばれ、口腔の天井の後方に位置する、可動性をもつ筋性の部分である。硬口蓋の後方へ続き、垂れ下がった突起である口蓋垂で終わる。骨から成る硬口蓋とは異なり、軟口蓋は筋肉と粘膜から構成されるため、重要な複数の働きに必要な柔軟性を備えている。

画像ギャラリー

10 画像

解剖と支持構造

軟口蓋は粘膜に覆われ、口蓋帆挙筋、口蓋帆張筋、口蓋舌筋、口蓋咽頭筋、口蓋垂筋など、対をなす筋と対をなさない筋から成る。血液供給と神経は、顔面・上顎・咽頭の血管および神経叢の枝に由来する。運動の制御は主として咽頭神経叢を介して行われる一方、口蓋帆張筋には三叉神経の枝が分布する。

機能

嚥下時には軟口蓋が挙上して鼻腔への通路を閉鎖し、食物や液体が鼻へ入ることを防ぐ。また、気流と共鳴を変化させることで、特定の子音や母音の発話に寄与するほか、呼吸および気道の保護にも役割を果たす。多くの人では、軟口蓋に触れると咽頭反射が誘発されることがある。

臨床的意義

  • 口蓋裂:軟口蓋および/または硬口蓋に影響する先天性異常であり、哺乳・摂食、発話、中耳の機能が損なわれることがある。
  • 閉塞性睡眠時無呼吸といびき:軟口蓋の組織が過剰であることや筋緊張の低下は、睡眠中の気道虚脱に関与しうる。
  • 感染症、腫瘍、外傷:口蓋形成術や部分切除などの外科的修復を必要とする場合がある。

軟口蓋の診察は、頭頸部診察および歯科診察における通常の一部である。その可動性と左右対称性は、神経機能や発達異常に関する手がかりとなる。外科的治療や補綴的治療は、必要に応じて鼻腔と口腔の分離を回復し、発話、嚥下、睡眠に関連する呼吸の改善を目指す。

著者

AlegsaOnline.com 軟口蓋(口蓋帆):解剖、機能、臨床的意義

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/91565

共有