精索:解剖、機能、発生および臨床的重要性
精索は腹部と各精巣の間を走る構造の束で、精管、血管、神経、被膜を含む。精巣への血流、排液、精子輸送に重要な役割を担う。
精索は、下腹部の領域から鼠径管を通り精巣へと下行する管状の組織集合体である。男性生殖機能および精巣機能に不可欠な複数の構造を包み、精巣の下降時および成人での可動時には保護的な通路となる。精索は鼠径部で触知でき、さまざまな外科的疾患や救急疾患において臨床的に重要である。
解剖と構成要素
中心となるのは精管(輸精管)であり、これは射精時に精巣上体から射精管へ、最終的に尿道へと精子を運ぶ筋性の管である。精管を取り囲み、これに伴走する構造には以下がある。
- 腹部大動脈から分岐し、動脈血を供給する精巣動脈。
- 精巣からの静脈血を流出させ、動脈血の冷却にも寄与する蔓状静脈叢。
- 精巣の限定的な運動に関与する提睾筋線維とそれに関連する筋膜。
- 陰部大腿神経の陰部枝、自律神経線維、およびリンパ管。
画像ギャラリー
9 画像被膜と走行
精索は、腹部から鼠径管を通過する際、腹壁に由来する3層の筋膜、すなわち内精索筋膜、提睾筋膜、外精索筋膜に包まれる。これらの層は胎児発生における精巣下降の過程で形成され、成人期まで残存する。
発生と臨床的意義
発生学的には、精巣はのちに精索となる経路に沿って下降する。臨床的には、精索は精索捻転症(精索がねじれて急な疼痛と虚血を生じる状態)、精索静脈瘤(蔓状静脈の拡張)、外鼠径ヘルニア(腸内容が精索に沿って通過する状態)に関与する。また、精管切除術や精索静脈瘤切除術では操作部位となる。その解剖を理解することは、安全な外科的アプローチおよび鼠径部・陰嚢の症状の診断に不可欠である。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 精索:解剖、機能、発生および臨床的重要性 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/92631