台北メトロ(台北捷運)完全ガイド 路線・駅数・運行時間・乗り方

台北メトロは、台湾台北市の地下鉄システムです。108駅(乗換駅をダブルカウントすると117駅)と5つの主要路線、2つの支線で構成され、131.1km(81.5mi)の収益軌道上で運行されています。台北メトロは、2017年3月に台北桃園空港と主要駅を結ぶ桃園メトロのエアポート・エクスプレス・リンクが開通する前の、台湾初の地下鉄システムです。路線網は都市部と郊外を効率よく結び、台北市内の主要観光地・商業地区へのアクセスに非常に便利です。

MRTは、スポーク・ハブ方式で運行されており、ほとんどの路線が台北中心部から放射状に伸びています。MRTシステムは、毎日午前6時から深夜0時まで運行しています(終電は午前1時まで)が、特別なイベント(新年のお祭りなど)の際には運行時間が延長されます。電車は路線や時間帯によって1.5分から15分間隔で運行されています。地下鉄全体では喫煙が禁止されており、周辺での飲食も禁止されています。車内や駅構内では清潔さが保たれており、プラットホームドアや案内表示、英語表記が整備されています。

ラッシュ時には駅が非常に混雑し、特に台北駅、忠孝復興、民権西路などの乗り換え駅が混雑します。駅の自動アナウンスは、北京語、英語、台湾語、客家語で録音されています。案内表示は中国語(繁体字)と英語が併記されており、駅ナンバリング(アルファベット+数字)もあるため初めてでも比較的わかりやすくなっています。

路線構成と主要駅

台北メトロは主に以下の路線で構成されています(通称名・路線色で覚えるとわかりやすいです)。

  • 淡水信義線(Red/紅線) — 北部の淡水方面と台北市中心部、信義地域(象徴的な観光地:淡水、台北101付近)を結ぶ。
  • 松山新店線(Green/緑線) — 松山と新店を結ぶ路線(小碧潭支線:小さな支線が存在)。
  • 板南線(Blue/青線) — 台北駅や西門、忠孝復興、南港方面を通る主要幹線。
  • 中和新蘆線(Orange/橙線) — 中和・蘆洲方面への路線(蘆洲支線などの分岐あり)。
  • 文湖線(Brown/茶線) — 主に文山区と内湖区を結ぶ高架・自動運転の路線。

これらに加えて環状線などの延伸や連絡線が整備されており、継続的にネットワークが拡大しています。主要な乗換駅は台北駅(台鉄・高鉄との接続)、忠孝復興、民権西路などです。

運行時間と本数

  • 通常運行時間:概ね午前6時頃~深夜0時頃(路線や駅によって始発・終電時刻は異なります)。週末や祝日、特別イベントの際は延長されることがあります。
  • 本数:ピーク時は主要幹線で1.5〜3分間隔、通常は3〜8分、支線や早朝・深夜は最大15分程度の間隔となる場合があります。
  • 終電:終電時刻は路線・方面ごとに異なります。旅行時は利用する駅の始発・終電時刻を事前に確認してください(駅の案内表示や公式サイト/アプリで確認可能)。

運賃と乗車方法

  • 運賃:距離に応じた導入制運賃が採用されています。短距離は安く、長距離になるほど運賃が高くなります(目安としてはNT$20台からNT$60台前後まで)。最新の運賃は公式サイトまたは駅の券売機で確認してください。
  • ICカード:EasyCard(悠遊カード)や他の非接触型ICカードが広く使えます。カードを改札機の読み取り部にタッチするだけで入出場でき、現金での切符購入より少し割安になる場合があります。
  • 磁気トークン:一回ごとの乗車券(トークン)も自動券売機で購入できます。トークンは改札に投入して利用し、降車時に回収されます。
  • 乗り方の基本:券売機でトークンを購入するか、EasyCardをタッチして入場。目的地の出口でトークンを戻すか、EasyCardをタッチして出場。乗り換えは同一改札内でサインに従って行えばスムーズです。
  • 日票・観光パス:1日乗車券などの観光向けパスが発売されていることがあります。観光で複数回乗る予定がある場合は、窓口や券売機で発売情報を確認してください。

乗車マナーと注意点

  • 駅や車内は全面禁煙、喫食も原則禁止です。ごみは持ち帰るか駅のごみ箱へ。
  • 優先座席は高齢者・妊婦・身体の不自由な方優先です。座席では譲り合いを心がけてください。
  • エスカレーターでは右側に立ち、左側を通行(歩行者用)にするのが一般的です。
  • プラットフォームでは黄色いラインの内側で待ち、乗降時は列に並んで順番に乗ること。線路やホームドアを越えてはいけません。
  • 大きなスーツケースは混雑時には他の乗客の迷惑になることがあるため、時間帯を選ぶか荷物をまとめましょう。折りたたみ自転車は袋に入れれば持ち込み可能な場合があります(詳細は駅係員に確認)。
  • 小動物は専用キャリーバッグなどに入れていれば持ち込み可能です(盲導犬等の補助犬は自由に乗車可)。

設備・バリアフリー・安全

  • 多くの駅にエレベーター、エスカレーター、点字ブロック、車椅子用出入口が整備されています。バリアフリー設備は駅ごとに異なるため、利用前に確認すると安心です。
  • プラットフォームにはホームドアが設置されている駅が多く、安全対策が取られています。
  • 駅のサービスカウンターやインフォメーションでは路線図、切符購入、忘れ物の問い合わせなどに対応しています。忘れ物は駅の遺失物取扱所で管理されています。
  • 一部の路線(例:文湖線)は自動運転・無人運転の車両が導入されていますが、車内には監視や緊急連絡設備が備わっています。

観光客へのヒント

  • 駅名は中国語(繁体字)と英語で表示され、車内アナウンスも英語が流れるので観光客でも利用しやすいです。
  • 駅構内や改札付近にある路線図や乗り換え案内を写真に撮っておくと安心です。
  • ピーク時(平日朝夕)は非常に混雑するため、大きな荷物がある場合や混雑を避けたい場合は時間をずらすと良いでしょう。
  • 主要な観光地(台北101、士林夜市、故宮博物院付近へはバスやMRTを組み合わせて移動)。
  • 最新の路線延伸・運行時間・料金などは、旅行前に公式サイトや駅で確認してください。

台北メトロは利便性・安全性が高く、台北観光やビジネス移動の中心的な交通機関です。初めての方でも、駅の案内表示やスタッフ、ICカードの利用でスムーズに移動できます。快適で効率的な台北の移動をお楽しみください。

ライン

  • 淡水と台北101を結ぶレッドライン。北投、新北投、士林、中山、台北駅、中正紀念堂、大安公園、信義安河を巡回しています。
  • 松山と新店を結ぶグリーンライン。南京三民、南京復興、松江南京、中山、北門、西門、中正紀念堂を巡回しています。
  • ブルーラインは、忠孝復興と龍山寺を結びます。西門や台北駅にも巡回しています。
  • オレンジラインは行天宮と定府を結ぶ。松江南京、東門、古亭を巡回しています
  • ブラウンラインは、松山空港と台北動物園を結びます。Technology Building、Zhongxiao Fuxing、Nanjing Fuxingを巡回しています。
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沿革

2013年11月24日、中正紀念堂駅から象山駅までの区間が開通し、収益サービスを開始しました。

2014年11月15日、松山線の開通に伴い、松山駅と新店駅の間に列車が走り、グリーンラインが形成されました。淡水-新店の運行は終了しました。

質問と回答

Q:台北メトロとは何ですか?


A: 台北メトロは、台湾の台北と新北にある地下鉄システムです。131の駅からなり、6つの主要路線と2つの支線があり、152.9キロメートルの収益軌道で運行されています。

Q:桃園メトロのエアポートエクスプレスはいつ開通したのですか?


A:桃園メトロのエアポートエクスプレスリンクは、主に台北桃園空港と主要駅を結ぶため、2017年3月に開通しました。

Q:MRTはどのように運行されていますか?


A:MRTは毎日午前6時から午前0時まで運行しています(最終列車は午前1時までに運行を終了します)。路線や時間帯によって、1分半から15分間隔で運行しています。

Q:地下鉄を利用する際に、何か制限はありますか?


A:地下鉄は全線禁煙で、飲食も禁止されています。

Q:ラッシュアワーになると、駅によってはどうなりますか?


A:台北駅、忠孝復興駅、民権西路駅などの乗り換え駅を中心に、ラッシュ時は大変混雑します。

Q:駅の自動放送は何語で収録されていますか?


A:駅の自動放送は、北京語、英語、台湾語、客家語で収録されています。

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