テイベリーとは|ブラックベリー×ラズベリーの交配種 — 特徴・栽培・ローガンベリーとの違い
テイベリーはブラックベリー×レッドラズベリーの香り高い交配種。特徴・栽培法・収穫のコツやローガンベリーとの違いをわかりやすく解説。
テイベリーは、ブラックベリーとレッドラズベリーの交配種である。この遺伝子交配は、1979年に特許を取得した。
バラ科Rubus属の栽培低木である。スコットランドのテイ川にちなんで名づけられた。果実はローガンベリーより甘く、かなり大きく、香りが強い。ローガンベリー自体は、ブラックベリーとレッドラズベリーの交配種である。
手では摘みにくく、機械収穫もできない。商業的に栽培されるベリー類にはなっていない。英国王立園芸協会よりガーデンメリットアワードを受賞しています。
特徴
テイベリーは、ブラックベリーとラズベリーの交配による二年生のシュラブ(藪状低木)で、つる状の成長をする品種が多く、トゲがあるものと比較的少ないものがあります。果実は長楕円形で、色は深紅から濃い赤紫。大きくて果肉はしっかりしつつも柔らかく、甘味と芳香が強いのが特徴です。生食のほか、ジャムやペクチンを使った加工、デザートへの利用にも向いています。
栽培と管理
基本的な栽培ポイントはラズベリーやブラックベリーと似ています。
- 日当たり:日当たりの良い場所で最もよく育ちます。半日陰でも生育はしますが、果実の糖度や着色がやや劣ります。
- 土壌:水はけが良く、有機質に富んだ土壌を好みます。粘土質で水はけが悪い場合は畝を高くするか、排水対策を行います。
- 水やり・肥料:開花・結実期には適度な水分が必要です。春先に堆肥や緩効性肥料を施すと生育が安定します。
- 支持と剪定:つるを支柱やトレリスで誘引すると管理・収穫がしやすくなります。多くのテイベリーは二年生の花芽(フロリケーン)に実をつけるため、古い枝(実をつけた枝)は剪定で取り除き、新しい枝を残すのが基本的な剪定法です。
- 繁殖:挿し木、根茎分け、先端の屈曲挿床(チップレイング)などで容易に増やせます。
収穫と利用
テイベリーの果実は非常に香り高く甘味が強い一方、果実がやや柔らかく収穫時に潰れやすいので、収穫は手摘みが適しています。果実の成熟は品種や気候によりますが、夏から初秋にかけて収穫期を迎えます。家庭菜園や小規模な直販向けには適していますが、果実の柔らかさと一粒ずつの大きさ・熟度のばらつきのため、大規模な機械収穫には向かない場合が多いです。
利用法としては生食、ヨーグルトやアイスのトッピング、ジャム・コンポート、ベリー系リキュールやソースの材料など多用途です。冷凍保存も可能で、加工品にすると風味が長持ちします。
病害虫と管理上の注意
一般的なベリー類と同様に、アブラムシ、ラズベリービートル、鳥害、カビ性疾患(灰色かび病など)や根の問題(排水不良による根腐れ)に注意が必要です。適度な間引きと風通しの確保、発症初期の薬剤防除や被害部分の除去、鳥よけネットの使用などが有効です。
ローガンベリーとの違い
ローガンベリーもブラックベリーとレッドラズベリーの交配種ですが、テイベリーは一般にローガンベリーより果実が大きく甘味と香りが強いと評価されることが多いです。食味や果実形状、成熟時期、育成特性(つる性の強さや剪定法の適合性)に品種差があり、用途や栽培環境に応じて選ばれます。どちらも商業的には限定された市場向けで、家庭菜園や専門の直売所で見かけることが多い果樹です。
まとめ
テイベリーは甘く芳香の強い果実を実らせる魅力的な交配種で、家庭園芸や小規模加工に向いています。栽培自体はラズベリーやブラックベリーに似ていますが、収穫の扱いや病害虫対策、剪定管理に注意が必要です。商業大量生産には向かない点がある一方で、風味の良さから趣味園芸や加工品の素材として根強い人気があります。英国王立園芸協会のガーデンメリットアワードを受賞している点は、庭植え植物としての価値を示しています。

テイベリー

テイベリーの彫刻(パースのテイ川岸にて
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