The Velvet Undergroundは、アメリカのロックバンドThe Velvet Undergroundによる3作目のスタジオ・アルバムで、1969年に発売された。バンド名をそのまま冠したLPとして言及されることも多く、初期のより荒々しく実験的な作品から、意図的に音の方向性を変えたことを示している。ここでは旋律、親密な歌唱、より सरलな編成が前面に出ているが、バンド特有の歌詞世界はなお保たれている。
音楽的特徴と代表曲
このアルバムは、穏やかなテンポ、明瞭なハーモニー、アイデンティティ、憧れ、家庭生活といった個人的な主題を重視している。聴き手や批評家が特に取り上げる楽曲には、「Pale Blue Eyes」「Candy Says」「What Goes On」「After Hours」がある。これらの曲では、控えめなギター、抑制されたドラム、内省的あるいは哀切と評される雰囲気が際立ち、以前のより対立的なサウンドとの違いがよく分かる。
録音と編成
制作時には重要な編成変更があり、オリジナル・メンバーのジョン・ケイルが脱退し、ドグ・ユールに交代した。この時期のバンドは通常、ルー・リード、スターリング・モリソン、マ・レイニー・タッカー、ユールで構成されていた。こうしたメンバー交代は、より引き締まった曲重視のアプローチにつながりつつ、実験的な感覚の一部も維持している。
評価、影響、位置づけ
発表当時の評価は分かれたが、その後再評価が進み、バンドの発展における重要な一歩として広く見なされている。親密なソングライティングとミニマルな編曲の組み合わせは、後のインディー・ロック、オルタナティブ、シンガーソングライター系の潮流にも影響を与えた。アクセスしやすさと感情の直接性の点で、しばしば以前のより前衛的なアルバムと対比される。
収録曲を聴く際のポイント
- 楽器の音数が少ない質感と、明瞭なボーカル・ラインに注目するとよい。
- 最初に聴く代表曲としては「Pale Blue Eyes」「Candy Says」「What Goes On」が挙げられる。
- この作品は、個々のシングル集というより、ひとつのまとまったムード作品として捉えると分かりやすい。