サーモスタット(温度調節器)とは?仕組み・原理・種類を解説

サーモスタットの基礎をやさしく解説。仕組み・原理から、バイメタルなどの種類、暖房・冷房での役割、選び方や活用ポイントまで網羅。温度管理を最適化!

著者: Leandro Alegsa

サーモスタットは、暖房システムを希望の温度または設定値に近づけるためのセンサーです。制御システムの一つです。周囲の温度を検知し、暖房・冷房機器や熱源のオン・オフ、あるいは出力の強弱を自動で調整して、室内や装置の温度を一定範囲に保ちます。

サーモスタットの仕組みは、暖房や冷房の機器のスイッチを入れたり切ったりすることです。これはセントラルヒーティングシステムやエアコンで行われていることです。一部のシステムでは、設定された温度を維持するために必要に応じて「熱伝達流体」をオフまたはオンに切り替えることによって動作します。名称は、ギリシャ語のthermos「熱い」とstatos「立っている」に由来する。さらに、温度が設定値の上下で小刻みに入り切りを繰り返さないように、わずかな許容幅(デッドバンド、ヒステリシス)を設けるのが一般的です。

最もシンプルなサーモスタットは、温度が上がると曲がるバイメタル製の帯で、設定したポイントで電流回路を遮断する。キッチントースターはこのタイプのサーモスタットを使用している。機械式では他にも、スナップアクション機構や円盤状バイメタルを用いて接点の開閉を素早く行い、火花や接点の劣化を抑えます。

サーモスタットはシステムを制御するため、外界の温度変化に対してローカル環境を安定的に維持するフィードバック装置の例です。サイバネティックスでは、サーモスタットは、フィードバックを利用して暖房システムの安定性を維持する機械の一例である。電子式では比例制御やPID制御を用いて、オン・オフ制御よりも温度の振れを小さくできます。

仕組みと原理

  • 検知:周囲温度をセンサーで測定(バイメタル、ガス封入、ワックス、サーミスタ、RTDなど)。
  • 比較:測った温度と設定温度(セットポイント)を比較。
  • 制御出力:差に応じてリレーや半導体スイッチをオン・オフ、または比例出力。必要に応じてポンプやファン、バルブ、コンプレッサーを動かします。
  • ヒステリシス:無駄な断続運転を防ぎ寿命と快適性を両立。

主な種類

  • 機械式(バイメタル、ガス封入、ダイヤフラム):電源不要で堅牢。精度はおおむね±1~2 ℃程度。家電や簡易な温度保護に広く使用。
  • ワックスペレット式:加熱で膨張するワックスの体積変化でバルブを駆動。自動車の冷却水制御などに多用。
  • 電子式(サーミスタ/RTD):小型で応答が速く、精度が高い(±0.1~0.5 ℃程度も可能)。デジタル表示や細かな設定が可能。
  • プログラマブル/学習型・スマート:時刻・在室状況・天気連携で最適化。Wi‑Fiやスマートホームと連携し遠隔操作、履歴解析、節電提案に対応。
  • ライン電圧用/低電圧用:電気ヒーター直駆動(100/200 V)か、ボイラーや空調の制御信号用(24 V など)かで適合が異なる。

構成要素

  • 温度センサー(バイメタル、サーミスタ、RTD、熱電対など)
  • 制御ロジック(機械スナップ、マイコン、PID演算)
  • 出力部(リレー、トライアック、MOSFET、アクチュエータ)
  • ユーザーインターフェース(ダイヤル、ボタン、タッチ、音声)
  • 電源(電池、商用電源、24 V 制御電源)と保護回路(ヒューズ、サージ保護)

制御方式

  • オン・オフ制御:設定温度を境に出力を切り替える最も一般的な方式。
  • 比例(P)、PI、PID制御:出力を連続的に変化させ、オーバーシュートや温度ムラを抑制。
  • デッドバンド/最小運転時間:頻繁な起動停止(サイクリング)を抑え、機器の寿命と効率を確保。

代表的な用途

  • 住宅・業務用空調:ボイラー、ヒートポンプ、ファンコイル、床暖房、エアコンなど。
  • 家電:冷蔵庫、オーブン、アイロン、電子ポット、トースター。
  • 産業機器:恒温槽、はんだ槽、押出機、3Dプリンタ、培養装置。
  • 自動車・輸送:エンジン冷却系(ワックス式)、バッテリー保温、座席ヒーター。
  • IT・インフラ:サーバールームの温度監視、盤内ファン制御。

選び方と設置のポイント

  • 温度範囲・精度・分解能:用途に合う動作範囲と許容誤差か。
  • 負荷の種類と容量:駆動する機器の電圧・電流・起動電流(モーターやコンプレッサー)に対応すること。
  • 電源方式:電池式(停電時も動作)か、有線電源/24 V 制御か。
  • 設置場所:直射日光、窓際、吹き出し口、熱源近傍を避け、床から約1.2~1.5 mの内壁に。通風良好で代表的な場所に設置。
  • 互換性・配線:既存機器の端子方式(2線/3線/リレー/通信)やプロトコル(OpenTherm 等)を確認。
  • 保護・安全:上限リミット(手動復帰/自己復帰)、温度ヒューズ(サーマルカットオフ)などの安全機能。

校正・メンテナンス

  • 年1回程度、基準温度計と比較してオフセットを確認・補正。
  • フィルターや通気孔の清掃、埃の除去で応答遅れを防止。
  • 電池式は残量警告に留意し、早めに交換。スマート機はファームウェア更新。

省エネ活用のコツ

  • 暖房は設定を1 ℃低く、冷房は1 ℃高くするだけでも数%~10%程度の省エネに。
  • スケジュール運転、外出モード、在室センサー連動で無駄な運転を削減。
  • 段階的な予熱・予冷や学習機能で快適性と効率を両立。

よくある誤解と関連用語

  • サーモスタットとサーミスタの違い:サーミスタは温度によって抵抗値が変化する部品。サーモスタットは温度制御を行う装置で、内部にサーミスタ等を用いる場合があります。
  • 温度調節器(温調器):産業用で表示・設定・PID制御を行うコントローラを指すことが多く、サーモスタットより高機能。

トラブルシューティングの要点

  • 設定しても効かない:配線の誤り、センサー断線、リレー不良、電源不足を確認。
  • 温度の振れが大きい:設置位置不適切(直射日光・通風過多)、ヒステリシス設定不適、機器容量不足。
  • 頻繁なオン・オフ:デッドバンドが狭すぎる、最小運転時間未設定、負荷側の遅れや過大容量が原因。
  • 過熱・安全停止:熱保護素子の作動か故障の可能性。異常時は電源を切り、専門業者に相談。

質問と回答

Q: サーモスタットとは何ですか。
A: サーモスタットとは、暖房または冷房装置を希望の温度または設定値付近に保つセンサーまたは制御システムのことです。

Q:サーモスタットの仕組みは?


A: サーモスタットは、設定温度を維持するために、暖房または冷房装置のオン/オフを切り替えることによって機能します。システムによっては、必要に応じて熱伝導流体のオン・オフを切り替えます。

Q: サーモスタットの名前の由来は何ですか。
A: サーモスタットという名前は、ギリシャ語のthermos「熱い」とstatos「立っている」に由来します。

Q: 最も単純なサーモスタットは何ですか?


A:最も単純なサーモスタットは、温度が上昇すると曲がるバイメタルのストリップで、設定されたポイントで電流の回路を遮断します。

Q: バイメタルの帯をサーモスタットとして使う機器にはどんなものがありますか?


A: キッチントースターはバイメタルをサーモスタットとして使用しています。

Q: サーモスタットは何を制御するのですか?


A: サーモスタットはシステムを制御し、システム外の温度変化に対して安定した局所環境を維持するフィードバック装置の一例です。

Q: サイバネティクスにおけるサーモスタットの例は何ですか?


A: サイバネティクスでは、サーモスタットは暖房システムの安定性を維持するためにフィードバックを使う機械の例です。


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