Beginningsは、イングランドのロック・グループ、Ambrose Sladeによるデビュー・スタジオ・アルバムで、1969年に発売された。バンドが後に名称をSladeへ短縮し、主流の成功を収める前に発表された本作は、のちに採用するグラム・ロックではなく、初期のジャズ、ブルース、1960年代後半のロックの影響を示している。初回発売時、全英のチャートには入らなかった。
背景と音楽性
1960年代末に録音された本作には、インストゥルメンタル的な展開から、より一般的な楽曲形式まで幅広い内容が収められている。当時の作品に見られる質感やアレンジが試みられ、オルガンとギターの掛け合い、リズムのうねり、ときおりのサイケデリックな要素が特徴となっている。セッション曲の中でも注目されるのがインストゥルメンタル・シングル「Genesis」で、ボーカルのフックよりもバンドの演奏力を前面に出している。
発売の経緯
英国での初回盤はAmbrose Slade名義で、宣伝は控えめだった。米国ではアルバム名がBallzyに変更され、別デザインのジャケットで発売されており、異なる市場への訴求が意図されていた。とはいえ、いずれの盤も現在では、1960年代末のロック・バンドから1970年代初頭の英国で親しまれる存在へと変わっていく過程をたどるための資料として、主にコレクターやファンの関心を集めている。基本的な発売情報はアルバム項目を参照。
評価と遺産
Beginningsは発売当時、大きな商業的注目を集めず、チャート入りも果たせなかったが、バンドの形成期を記録した作品として残っている。音楽史家や熱心なリスナーは、後にSladeが採用する、より大きくヒット志向の強いアプローチに先立つ、明確な出発点としてこのアルバムを挙げることが多い。バンドの作風の変化をたどる際には、後年のシングルやアルバムと並べて語られることもある。バンドそのものについては、一般的なプロフィールとしてSladeを参照。
注目点と参考情報
- このアルバムはインストゥルメンタル曲とボーカル曲を組み合わせ、短縮後のSladeではなく、Ambrose Slade名義のグループとしての姿を示している。
- 「Genesis」はシングルとして発売され、レコードのセッションから生まれた最もよく知られた曲として挙げられることが多い。
- 地域によってジャケットやタイトルが異なる場合があり、米国盤はBallzyに改題された。
ディスコグラフィー、セッション・ノート、再発情報については、専用のディスコグラフィー・ページやアーカイブ資料を参照できる。バンドのディスコグラフィー概要や、レーベルのカタログ一覧などは掲載リストから確認できる。Beginningsは、まもなく改名し、まったく異なる形の人気を獲得することになるグループの初期の一断面を示している。